有心の百錬、鋼を成す!

常に自分の成長を目指して!

あなたは細菌によって支配されている

あなたはロイコクロリディウムという寄生虫をご存じだろうか?

朝から綺麗でない画像を載せるのは申し訳ないので興味のある人はググってほしい。

この寄生虫は主にカタツムリに寄生しますが、グロテクス過ぎる。

本来、カタツムリは天敵である鳥から見つからないよう葉の裏や木の幹に

隠れていますが、この寄生虫に感染すると、脳が支配され見晴らしのいいところに

誘導されてしまいます。そこで鳥に食べられて一生を終えます。

一緒に食べられたロイコクロリディウムは鳥の腸内で卵を産み、

糞と一緒に出されて、またカタツムリに寄生するというわけです。

 

なぜこんな話をしたかと言うと、実は我々の体内でも似たような事案が発生している

からです。

結論からいうと、脳は腸内細菌によって支配されているのです。

 

脳腸相関が発見されてまだ日は浅いですが、多くの研究により確実なものに

なってきました。脳と腸は密接に繋がっていて双方に影響を与えます。

例えば、大事なプレゼン前やピアノの発表会、受験など脳が緊張してくると

腸内でも細菌バランスが崩れて下痢になったりします。

逆に食べ物を食べて下痢したときは、脳も意気消沈していきます。

 

このように互いに影響しあう脳と腸ですが、最近の研究により性格や食べ物の

好みまで細菌に支配されていることがわかりました。

ラットによる研究では臆病なラットに抗生物質を投与して、腸内細菌を

死滅させた後に、好奇心旺盛なラットから取った腸内細菌を移植すると

今までが嘘のように活発なラットになったそうです。

 

また我々の腸内細菌は常に一定ではなく、環境の変化や他人との接触によって

変化します。「今まで好きではなかった食べ物でも、友達が好きだから好きに

なってきた」「結婚してから好みが変わった」など、経験ある人もいると

思います。これは好みが変わったのではなく、腸内細菌が変わった可能性があります。

無性にこれが食べたい!と思うときは脳が判断しているのでなく、

腸内細菌が食べたいものを脳に指令を出し食べているということです。

 

古代中国の医者は弱っている患者に黄色い汁を飲ませていたとのことです。

これは健康な人から取った排泄物を混ぜたものです。このやり方は今では

大問題になりそうですが、昔の人は腸が健康を維持していることを知っていたのです。

 

つまり、腸内が健康であるならば、脳も体も健全になるということなのです。

普段我々は食べるものを意識することなく、暴飲暴食を繰り返していますが、

腸内細菌にいい物を食べて、育てていけば、いつまでも健康な体でいることが

できます。一度、自分の腸内細菌に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。