有心の百錬、鋼を成す!

常に自分の成長を目指して!

才能は存在するのか?

スポーツのスーパースターや芸能人、ビジネスで成功している経営者など

みんなが憧れ、羨む人たちがいます。

彼ら(彼女ら)は才能に秀でて、他を圧倒します。

 

ここで疑問が浮かんできます。

才能は生まれながら持っているのだろうか?

才能を発揮する遺伝子は存在するのだろうか?

 

これらに関して多くの科学者が研究と議論を繰り返しています。

まだはっきりとした答えは見つかっていませんが、才能という遺伝子は

存在しないことがわかっています。遺伝子は数千年単位で変化するもののため、

スポーツなどの才能が遺伝子に組み込まれるには、まだかかりそうです。

我々人類が文明を築いてから、まだ日が浅いのです。

 

では、生まれながらの才能はどうでしょう?

 

結論から言うと、生まれてくるときはみんな平等で何も持たずに生まれてきます。

才能というものは存在せず、多くの人が努力によって築き上げるものなのです。

 

あるピアニストを対象にした研究によると、ピアノの上手、下手に関しては

練習時間に相関関係があることが証明されています。上手い人は多くの時間を

練習に費やしているから、上達します。たしかに、まだ3,4歳くらいから

ピアノが弾けて神童と呼ばれる人も一定数いますが、結局ある年齢に達すると

その差がなくなります。それは才能ではなく好奇心なのかもしれません。

 

音楽界の神童であるモーツァルトは8歳で作曲し、天才だと言われています。

しかし、モーツァルトの自叙伝によると、モーツァルトの父親が作曲家であり

幼いころから英才教育を受けてきたと書かれています。教育熱心で子供に

教えることを生きがいにしていた父親は、まだ息子が3歳のころから

ピアノや作曲方法を教えていきます。

モーツァルトの幼いころの曲は、父親が手を加えた可能性があると最近の

研究により明らかになりました。モーツァルト自身が最初に作曲したのは21歳の

ときだそうです。それでも若くして才能を発揮したと思う人もいるでしょう。

しかし、18年もの間、練習して努力を繰り返した結果、才能が開花したのです。

つまり、才能とは練習時間と努力の結晶なのです

 

他人が自分より才能に秀でて、落ち込む人もいるでしょうが、決して悲観することは

ありません。これから努力すれば、誰でも才能を発揮することができます。

自分が必要とするものを明確にして、寝ても覚めても、思い続ける。

やがて、さなぎから羽化する蝶のように飛び立てる日がくるでしょう。

「好きこそ、物の上手なれ」。是非、好きなもの、熱中できるものを見つけましょう。