人間の意識には顕在意識と潜在意識の二種類あります。
顕在意識は考えていることや五感で感じているものです。
潜在意識とは自分の意志とは関係なく体の奥底に眠っている意識のことです。
普段我々は顕在意識だけで生活しています。
仕事をしたり、勉強したり、家事をしたり。
パターンがルーティン化してしまうと無意識下で行動できるようになりますが、
これらも顕在意識が担当しています。
例えば、テニスのレシーブは頭で考えていてはその速さに体が追いつきません。
咄嗟に体が動いて対応します。これは何万回と練習し動きが体に染み込んでいる
ためできる達人技です。このように無意識で体が動くことであっても、
脳から指示を受けて体は動きます。
では、潜在意識とはどのようなものなのでしょう？
この存在を知らなければ、一生関わることがないかもしれません。
しかし、常に自分の内に秘めているもので、自分の窮地に突如助けに来てくれる
ヒーローのようなものです。
例えば、火事場のバカ力はよく聞くと思いますが、窮地に立ったときに
普段以上の力が発揮されることです。または、財産も尽き果て多額の借金を抱え
もう自殺するしか方法がないと思ったとき、素晴らしいアイディアが急に浮かび
始めた事業が成功し富豪になったなどです。
自分が意識していない力や思考力、想像力。これらの正体が潜在意識なのです。
過去の研究では潜在意識は脳ではなく、体の奥底にあると考えられてきましたが、
実際は確実のここにあるというデータはないため確実なことは言えません。
しかし、上記の例を見ても、何かしら人智を超えたものはあると思います。
では、潜在意識を活用するためにはどうしたらいいのでしょう？
それは信じることです。
やりたいことを明確にして、自分の中で願望を唱え続けるのです。
つまり、自分を信じて、願望、欲しいものを強く願うのです。
「信じる」「これが欲しい」「出世したい」などの思考は顕在意識で行われます。
しかし、顕在意識で強く願ったことは、やがて潜在意識に溶け込みます。
顕在意識と潜在意識はコインのように表裏一体です。
願望がしっかり溶け込んだ潜在意識は顕在意識の裏で働き始めます。
願望の通りにしようとして人間の体をいい方向へと動かしていきます。
これが潜在意識の力なのです。
目標や夢が実現するのは、この潜在意識のおかげなのかもしれません。
「何か欲しい」や「いい人間になりたい」なのど抽象的なものではいけません。
できるだけ詳しく、まさに夢が実現している具体的なイメージまで膨らましましょう。
そのイメージが現実に近いほど、願いは叶います。
たとえるなら、モノクロだったものが４Kのように鮮明に見えるように。
神頼みのような行動だと思う人もいるとは思いますが、これで夢が叶うなら
是非信じてみてはいかがでしょうか。目標や夢を書いた紙を部屋に貼って
毎日、朝晩と声に出して唱えましょう。気づいたときには理想に近づいて
いるかもしれません。
夢を叶えたすべての人が、強い思いを持っていたのは間違いないのだから。
