残念な動物シリーズやせつない動物図鑑など動物の面白い一面を書いた書籍が
人気が出ています。
よく知っていると思っている動物でも、意外な一面がありクスっと笑ってしまいます。
その中で驚いたのはワニの脳は約8gでオレオ(10g)より軽いということです。
平均的なワニの体重は約180kgあるので、脳の割合は約0.004%です。
人間の平均的な脳の割合が3%なので、かなり小さいことがわかります。
しかし、ワニは恐竜時代から姿を変えることなく、現在まで繁栄を続け
生き続けています。その理由は無駄をすべて削ぎ落としてシンプルにした構造に
あるのではないでしょうか。
脳が小さいということは本能部分しかない可能性があります。
「狩りによる食事」「繁殖活動」「眠り」これだけがワニの行動のすべてです。
変温動物なのでホメオスタシス(恒常性)に脳の容量を割く必要がなかったので
限りなく脳を小さくできたのです。
人間の脳の割合は3%ですが、必要エネルギーは約20%を使っています。
それに比べるとワニの脳は小さい分、エネルギー消費は少なく効率的であると
言えます。
つまり、普段からエネルギーをほとんど使わないので、少ない食事で効率的に
活動することができるということです。
究極なエコであるため長年生き続けてこられたことを考えると我々人間の
大量生産、大量消費の生活スタイルではいつか人類は滅亡してしまうでしょう。
人間も動物であり地球に生きる生き物です。
決して自然界の頂点に君臨する神のような存在ではありません。
人間も自然の摂理の中でしか生きることができないので、自然を破壊しながら
生きる今のライフスタイルでは無理がきます。
ワニ先輩を見習ってエコに生きましょう。
大事なのは「足るを知る」ことです。
現状に満足して余分なものは欲しがらない。
その習慣が地球を美しい星に変えて、ワニ先輩をはじめとする動物たちを
守っていくことに繋がります。
自分にできることから少しずつ始めましょう。