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食べ過ぎは脳のバグ

以前、ご飯を食べ過ぎてしまうというお話をしましたが、それは私だけでなく

世界共通の問題です。人類の宿命と言っても過言ではないでしょう。

 

統計的に先進国で糖尿病、肥満が増加しているのを見ると、先進国の人は

無駄に食べているのだと分かります。これはどこを見渡しても食べ物が溢れている

ことであり、飢える心配もなく、楽園と言えば楽園です。

 

しかし、医療費は増加を続け、食べ物では困らなくても、社会保障と言う名の

増税には苦しみます。

 

なぜ、人間は食べ過ぎてしまうかというと脳がバグっているせいです。

 

脳は体重や体型は気になりません。最重要優先事項は生き残ることです。

旧石器時代は食べるのに苦労する時代でした。狩りは必ず成功するわけでは

ありませんし、植物採取にも限界があります。そのとき出来上がったシステムが

食べられるときに、エネルギーを貯蓄するというものです。食べ物を食べたときに

一部は行動するためのエネルギーに使用されますが、余剰は脂肪細胞として

保存されます。脂肪があれば、しばらく食べなくても、それを分解して

生き残ることができます。その名残は我々に受け継がれています。

 

その時代錯誤のせいで我々は食べ過ぎてしまいます。

 

では、食べ過ぎを防ぐにはどうしたらよいのでしょう?

 

それを防ぐためには食べる時間、噛む回数、そして食べる器の大きさの

3つが重要です。詳しく見ていきましょう。

 

まず食べる時間ですが、早食いが一番お腹いっぱいになりにくく、たくさん

食べてしまいやすいです。時間をかけてゆっくり食べることによって

脳はたくさん食べていると勘違いをして満腹中枢に指令を出します。

また炭水化物を食後20分してから食べ始めると、血糖値の上昇が穏やかに

なり吸収されにくくなり、結果的に太りにくくなります。食べ始めは野菜でも

肉でも問題ありませんが、糖質は最後に取りましょう。

 

次に噛む回数ですが、よく噛むことで満腹中枢が刺激され満腹感が得られます。

これも噛む回数が多いことによって脳がたくさん食べたと勘違いを起こすからです。

やわらかいファストフードより、歯ごたえのある肉の方が少量で満足します。

またガムを噛むのも有効手段です。小腹が減ったときにガムを噛むと空腹感を

満たすことができます。虫歯予防のためにもキシリトールのガムを選びましょう。

 

最後に食べる器です。同じ量のご飯でも、大きい器と小さい器では感じ方が違います。

より小さい器の方がたくさん食べた感じがして満足感を得られます。

さらに、器の深さも大事です。要は少し食べて器の底が見えてきたときに

脳はいっぱい食べたと感じるのです。つまり、日本伝統の丼ぶりは食べ過ぎに

繋がるというわけです。うな重とうな丼を比べた場合、うな重の方が底が見えやすく

少ない量でも満足するということです。

 

脳のバグによって食べ過ぎが起きるなら、逆に脳のバグを利用して食べ過ぎない

ようにしていくことは効果的です。健康で元気に過ごすためには腹八分です。

すぐにできる方法を紹介しましたので、是非試してみてください。