日本の日経平均株価が上昇して、日銀のマイナス金利も解除になりました。
この好景気のようなお祭り騒ぎによって、大企業を中心に賃上げが開始され
中小企業がどこまで賃上げができるかが焦点になっています。
もし日本全体が賃上げされれば、30年続いた低迷期を脱する可能性さえあります。
しかし、賃上げが進む一方、懸念すべきなのは、社会保障と言う名の増税です。
少子高齢化や医療費の増大に対応される社会保障費は、年々右肩上がりに上昇を
続けています。最近は少子化対策としての費用も加算が見当されました。
消費税もどんどん上がり、やがてはヨーロッパ並みになるとの噂もあるので
25%とかになってくるのでしょう。
賃金がいくら上昇しても、社会保障費が増大してくれば実質賃金はマイナスに
なります。1980年代は社会保障費が約20~30%でしたが、
現在は約50%にまで上がりました。つまり、1980年代は給料の8割が
自由に使えたのが、今は約半分しか使えないのです。
江戸時代の農民は五公五民で、半分を年貢をして納めなければなりませんでした。
農民は殺さないように、生かさないように厳しく取り締まわれていました。
現代はまさに同じような状態です。当時の農民は、ただ泣き寝入りするのではなく、
一揆を起こしたり、畑を捨てて逃げ出していました。今の国民ももっと
国に対して怒っていいと思います。
この状態は貯蓄のない若者に多大な影響を与えます。
「今の若者は元気がない」「車離れが進んでいる」と言われても
しょうがないですよね。お金がないのですから。
さらに非正規雇用が増えてきていて、年収も減ってきています。
ある女性に対するアンケートで、「結婚相手に望む年収は?」という質問に
年収500万以上という答えが一番多かったそうです。
非正規雇用の年収では約200万くらいなので、到底結婚が望めません。
これも独身が増えた原因なのでしょう。
結婚もできず、お金もないのでは、何のために生まれてきたのかもわかりません。
これからの社会では、政府は面倒を見てくれないでしょう。自分の身は自分で
守るしかないのです。税金や社会保障は増えていく一方で減りはしません。
新NISAを活用して資産形成したり、余分な支出を減らして節約することです。
貯蓄さえあれば、なんとか生きていけます。
少しでも余裕のある人生にするため、若いうちからコツコツ頑張りましょう。