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超少子高齢化社会

日本は世界がまだ踏み入れたことのない超少子高齢化に向かって歩きだして

います。いや、歩くと言うよりは猛ダッシュしているほうが適切でしょう。

2050年には4割が高齢者になり、2100年には人口が5000万近くになる

推測されています。半数以上が高齢者の国とは一体どんなものになるのか?

過去に例がないため世界が固唾を飲み込んで行方を注視しています。

 

高齢者が増えるということは生産人口も減ってくるため、至るところで人材不足が

深刻化します。

日本の基盤産業でもある自動車は輸出が盛んなグローバル会社ですが、

国内の需要が少なくなれば、当然、死活問題になりかねません。高齢者や

若者の自動車離れが深刻化してきて、カーシェアやサブスクが台頭しています。

維持費も高く、買い替えを頻繁にはできないため、一台を大事に

乗ることになります。

人口減少によって車が売れない問題もありますが、別の問題も出てきます。

車を整備する人の人口も減ってきているのです。

整備士学校に入学する人が毎年減少し、最全盛期より

年100万人近く少ない状態です。このまま進めば2100年には高齢者の

整備士が残るくらいでしょう。

急激に整備士が減ってきた理由には、車が機械から電化製品になったことが

挙げられます。車が好きな人は機械やエンジンを触りたいのです。

しかし、最近の車は電動化によって半導体や電子部品の調整、

修理が主な仕事になってしまいました。

 

国は少子化対策を国策として、補助金出し子供を生み育てる環境を整えようと

必死になっています。多くの人が実感として、その政策では増えないのでは

ないかと疑問に思っているはずです。

そもそも子供を生める人も人口減少と共に減ってきているのに、急激に子供を

増やすのは無理があります。つまり、人口が減っていくのと子供の減少は

比例関係にあるため、今後も子供の増加は難しいと思ったほうがいいでしょう。

国の政策も焼け石に水ですが、減少を遅らせることくらいはできるはずです。

 

海外のように移民を受け入れて人口を増やす方法もありますが、

日本の生産人口は約1200万足りなくなってきます。それだけの移民を

受け入れるのは、現実的ではありません。

 

結局、少子高齢化を止めることは難しく、それを受け入れて高齢者でも

生きやすい社会にしていく方が簡単なのではないでしょうか?

過疎地を離れて都市か中核都市に集中させたり、自動運転の車を配備したり、

自治体でもできることはたくさんあると思います。

一人ひとりが健康に気を遣い、元気で100歳でも歩ける老後を目指ざすことが

この高齢化社会に貢献できることではないでしょうか。