有心の百錬、鋼を成す!

常に自分の成長を目指して!

切り替える能力は脳を柔軟にすることで得られる

勉強しなければいけないのに、スマホやテレビを止められなかったり、

失恋してしまったのに、気持ちが切り替えられず、引きずってしまう。

このような経験は誰もがあるはずです。人間は気持ちを切り替えるのが

上手ではありません。機械のようにスイッチひとつで、気持ちを切り替えれたら

どんなに楽なことでしょう。

 

しかし、現代社会の荒波が私たちの気持ちを簡単に切り替えさせないように

させているのです。

ダイエットをしたいのに、スーパーやコンビニでは美味しい食べ物が溢れています。

食べ物を見ない、美味しいものの情報が入ってこないようにするのは不可能です。

SNSは人間の心理をよく理解して作ってあるので、見ないようにしても

巧みな通知で我々の理性を崩壊させ、のめり込ませていきます。

 

飽食、飽和、過剰情報の現代社会では自分の意思で物事を決定しにくくなって

しまい、気づかないうちに切り替えをおこなう柔軟性が失われているのです。

 

つまり、体が堅くて柔軟性がないと怪我をしてしまうように、心も柔軟性が

ないと傷つきやすかったり、信念を貫くことができません。

 

では、心の柔軟性はどのように鍛えるのでしょうか?

 

簡単に言えば、日頃から頻繁に切り替えをおこなうことです。

人間の脳はエネルギーの消費が多いため、なるべく省エネをするために

行動を自動化しようとします。考えなくても歩いたり、歯を磨いたり、

靴を履いたりできるのは、この自動化のお陰なのです。

しかし、自動化は自分の意思とは関係なく動くため、次第に脳を使うことが減り

脳の働きが悪くなり、その結果切り替える能力も低下してくるのです。

 

一番効率的な方法はこの自動化を止めることです。

それにはマインドフルネスが有効だと言われています。今この瞬間に集中する

のです。今自分が何をして、何の目的のためにしているのかを常に考えましょう。

歯磨きをするだけでも、今どこを磨いているのか、奥にブラシは届いているのか、

口の中に意識を集中するだけで、自動化はキャンセルされ、行動の精度はかなり

上がります。

ウォーキングするときも、考えなしに歩くのではなく、歩くときの足を意識したり

フォームを客観的に見たり、どうすれば負荷をかけられるかを考えるのです。

早足、ダッシュ、歩くをランダムにして単調さをなくすのも切り替える能力の

向上に役立ちます。

 

人間が切り替えるのが苦手なのは、普段から脳を活用していないからです。

次から次へと違うことを考えることによって、脳の柔軟性が増して、

瞬時に切り替えることが可能になります。

切り替えが楽になると、生活に減り張りができ、人生が充実してきます。

成功をするためにも、この切り替え能力が必要です。是非日頃から鍛錬を

怠らないようにしましょう。