有心の百錬、鋼を成す!

常に自分の成長を目指して!

旅行は脳に刺激を与える

皆さんはGWはどこかに出掛けましたか?

コロナも落ち着いてきたため、多くの人が旅行に出掛けて

観光地や行楽地では大盛況だというニュースを見ました。

旅行は計画を立てているときから、ワクワク感が楽しめます。

どこに出掛けようか?何を見ようか?車か?新幹線か?

宿はどうしよう?何を食べようか?

ガイドブックを買ったり、ネットで調べたりと準備に余念がありません。

それも旅の醍醐味なのでしょう。

 

しかし、すべての人が旅行を楽しめるわけではありません。

ケガをしている人。うつ病などで心が病んでいる人。経済的に苦しい人。

これらの人は旅をしたくてもできません。

深く考えたことがないかもしれませんが、心も体も懐も満たせる人しか出掛けることが

できないのです。

旅行に行こうと思えた時は、満たされている時なので積極的に楽しみましょう。

次はいつ行けなくなるか分かりません。

 

満たされている人は自発的に出掛けたくなるので問題ありませんが、

一番出掛けた方がいい人はストレスで病んでいる人です。

仕事に追われ、疲れ切っている生活では、生きがいが見い出せず

負の連鎖に陥るだけです。

その連鎖を断ち切るために有効なのが旅行なのです。

計画を立てるのも面倒な人は近場でも構わないので、行ったことのない場所に

ぶらっと出掛けましょう。

帰った後は脳が活性化し生きる活力が湧いてくるはずです。

 

この理由を脳科学的に詳しく見ていきましょう。

実は脳の海馬には場所細胞と呼ばれる細胞があります。

場所細胞は場所や空間を把握する細胞で、特定の場所に行くと活性化します。

しかし、同じ場所に居続けると細胞が劣化し萎縮します。

最近の研究で、この場所細胞の活性化は、海馬と脳の司令塔である前頭前野

一部の活性化と連動することがわかりました。

前頭前野は感情にブレーキを掛ける場所でもあります。

ここが活性化すると、不安な気持ちを客観視できて、マイナスの感情が

消えていくため、自分を冷静に見ることができるようになります。

つまり、視野が広がるのです。

心理学では、この現象をオーバービューエフェクトと言います。

 

今の生活が苦しい人は冷静さを失っていることによって、今の生活が当たり前だと

思い込んでいる可能性があります。オーバービューエフェクトによって自分を

冷静に見つめ直せば、転職したり、働き方を変えたり、他の方法が見えてきます。

生き方はひとつではないので、柔軟に対応して選択肢を増やしていかなければ

なりません。

自分探しの旅という言葉もあるように、旅行は自分の気持ちを見直すのに

良い機会ではないでしょうか。

知らない場所に出掛け、美味しいものを食べて、人情に触れる。

あなたも旅に出掛けたくなったのではないですか?

さぁ、重い腰を上げて、出掛けましょう。