結婚記念日、入籍日、誕生日などたくさんの記念日があります。
これは年に一回しかない、思い入れのある大切な日です。
その日になると当時のことを思い出したり、初心に戻ったりできます。
しかし、手帳やカレンダーに書き込んでおかないと、つい忘れて過ぎ去って
しまいます。脳は無駄な労力は使いたくないので、普段と変わらない日常を
望みます。その方が予測して行動することができ、脳は余計なエネルギーを
消費しないので済むので効率的なのです。
そのため記念日を忘れてしまうのは、その人が悪いわけではなく、脳の機能が
問題なので、相手が忘れていても決して責めてはいけません。
記念日や旅行の予定などは、変わり映えしない日常に刺激を与えるスパイスの
役割を果たします。先ほど説明した通り、脳は非常に怠慢な臓器なので、
さぼりたがりです。新しい刺激がなければ、同じ機能しか使わなくなり、
脳の萎縮が始まります。これが認知症の第一歩です。
幸い最近の研究では、脳細胞がどんどん新しく作られて活発化することが
発見されました。つまり、脳は使えば使うほど、健康になるということです。
年をとっても常に新しいことに挑戦したり勉強することで、いつまでも若々しく
いられます。ちなみに、脳年齢と見た目に相関関係があるというデータもあります。
知能が低いと年老いて見えてしまうということです。逆に知能が高い人は
年齢以上に若く見えます。
アンチエイジングをするなら、高い化粧品を使うより、勉強や刺激によって
脳を鍛えた方が若く保てるというものです。
日常を平凡なものにしないためにも、記念日を大切にして脳のルーティーン化を
邪魔しましょう。特別感を出すだけで、脳には刺激になり活性化します。
くまのプーさんのお話の中で、「風の強い日おめでとう」。不思議な国のアリスでも
「何もない日おめでとう」など物語にはよくわからない記念日が存在しますが、
毎日をスペシャルにするには、そのくらいの意気込みが必要なのかもしれません。
結婚記念日などはお互いの絆も強固になり、夫婦関係も良くなります。
決して存外に扱ってはいけません。記念日をたくさん作り楽しむことに
よって脳を鍛えていきましょう。