スーパーマーケットに入店すると、すぐに色とりどりの果物を目にします。
以前、認知バイアスのブログでも取り上げたように、健康に良いものを先に
かごに入れることによって、ビールや肉類、スナック菓子などを罪悪感なく
買わせる手段なのです。
そうでなくても見た目も綺麗で美味しそうなフルーツは購買意欲を誘います。
季節によって陳列されるフルーツは違いますが、年中店頭で見かけるのが
りんごです。最近は他の珍しいフルーツに押されて影が薄くなっていますが、
「一つ食べれば医者いらず」と昔から言われるくらいのスーパーフードなのです。
今回は腸内細菌から見たりんごの効果について見ていきましょう。
フルーツは体に良いという認識の方も多いと思いますが、果糖も多く
食べ過ぎるとダイエットの敵になります。しかし、りんごには微生物が多く
存在していて、それらが腸内細菌に多様性をもたらし、腸内を整えてくれます。
皮に近いところに10%、芯に近いところに90%が存在します。
つまり、まるごと食べるか、芯の部分をしゃぶり尽くさないと肝心の微生物を
体内に取り込むことができないのです。
腸内の環境が整うと脳や体も安定して、情緒が穏やかになり、体もしゃきっと
します。脳と腸はお互いに情報を交換して、互いに指示を出し合います。
腸が第二の脳と言われる所以は、感情や免疫も作られることからなのです。
日常生活を楽しく生きるためには腸の健康は欠かせないもので、我々は
もっと食べるものを意識しないといけません。
りんご一つとっても、食べ方によっては栄養分をほとんど捨てていることに
なります。他の野菜にしてもなるべく皮まで食べたり、レンジ調理で栄養素を
逃がさないようにする工夫が必要です。
ただでさえ、昔より野菜の栄養素が減ってきているという報告もあります。
折角食べるなら、体が喜ぶことをしてあげたいですよね。
もしりんごを食べるなら丸かじりか、ジューサーで丸ごとスムージーにする
方が栄養価が高いということです。
若い内からの意識の差が、元気な老人と寝たきりの老人の別れ道に
なってきます。誰もがヨボヨボの老人になるわけではありません。
実際100歳でも自分の足で歩いて、元気にしている人がいるからです。
いくら投資でお金を作っても、健康で使う機会がなければ意味がありません。
健康への投資も忘れずに行いましょう。