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ヨーグルトや乳酸菌は体によいのか?

睡眠の改善、整腸、内臓脂肪減少、アレルギー改善など、様々な効能がある

ヨーグルトや乳酸菌飲料が発売されています。

世間の注目も高く、市場規模は50億を超える見通しです。

少し前にヤクルト1000がブームになり品薄状態が続いていて、たまに

スーパーで手に入るも未だに満足には買えない状態です。

 

ヨーグルトは約6000~8000年前に中央アジアで発見され、

瞬く間に世界に広がり、昔から健康によいものとして認識され

愛されてきました。

日本で一般の家庭に定着したのは1970年の大阪万博で紹介されてからのことです。

 

乳酸菌とビフィズス菌は同じように思われがちですが、実は違いがあります。

 

乳酸菌は主に小腸に生息し、糖を分解して大量の乳酸を作るため、腸が酸性に

保たれ「悪玉菌」の増殖を防ぎます。免疫細胞のほとんどが小腸に存在するため

小腸を活性化し免疫機能の向上に役立っています。

一方、ビフィズス菌は主に大腸に生息しています。糖を分解して酢酸と乳酸を

作ります。特に酢酸の殺菌力で「悪玉菌」の増殖を防ぎます。大腸にいる

「善玉菌」のほとんどがビフィズス菌です。

 

小腸を整えたいのか大腸を整えたいかによって摂取する菌を選ぶといいです。

 

人によって食生活が違うため、腸内細菌のバランスも人それぞれです。

炭水化物・食物繊維が多い人はプレボテラ属

脂肪・タンパク質が多い人はバクテロイデス属

中間的な食事(魚など)が多い人はルミノコッカス属

に分類されます。

つまり、万人向けの商品はないので、自分に合うものを探さなくてはいけません。

だいたい2週間くらい食べてみて、症状に変化がなければ、

他の商品を食べてみてください。

 

体によいとされるヨーグルトですが、過敏性腸症候群やSIBO(小腸内細菌増殖症)

の人では、ガスがたまりお腹が張ってしまう欠点があります。

これは逆に菌が増殖し過ぎて、過剰に活動してしまっているためです。

健康に気を遣っているはずが、お腹の調子がいまいちの場合には

これらを疑います。

原因のなっている食べ物がFODMAPと言われ、F(発酵性の)O(オリゴ糖

D(二糖類)M(単糖類)A(AND)P(ポリオール)の略称です。

小麦粉や豆類、リンゴやヨーグルトがこれに該当します。

 

これにおいても体に合う、合わないがあるため、高FODMAPの食品を避けながら

それが大丈夫なのか検証していく必要があります。

 

一概に体にいいとされる食品であっても人によっては、悪影響をもたらすことも

あります。自分の体にあった食べ物を見つけるのは困難ですが、

長い人生において一度確認するのも大事ではないでしょうか?