有心の百錬、鋼を成す!

常に自分の成長を目指して!

心の鎮静剤

現代社会は生きているだけでもストレスがかかります。仕事をしても、

家に帰っても、ネットを見ても、寝ていてもストレスに苦しめられます。

過度のストレスがかかると我々は生殖活動を真っ先に停止して生きることに

専念するようになります。そして安定したら種の保存を再開するそうです。

日本のようなストレス過多社会では、結婚する人が少なくなり少子化が進むのは、

こうした生命の維持装置が働いているからなのでしょう。

ストレスを払拭するような明るい未来が見えないのが、根本的な理由かも

しれません。

 

ストレスに対応しなければ、自然淘汰されて生き残るのも難しくなります。

皆さんはどんなストレス対策をしていますか?

 

ストレスに有効なのは運動とマインドフルネスです。

 

まずは運動から見ていきましょう。

さすがにいきなりジムに入会して筋トレをするのはハードルが高いと思うので、

まずは気軽に始められるウォーキングからが良いでしょう。

これからの季節は夜も過ごしやすくなり、歩くのには絶好の気候です。

しかし、ストレス源が頭の中にちらつくようでは、ストレス減になりません。

 

どの本や雑誌をみても、「適度に運動しましょう」といういい加減なフレーズが

多く、適度とはどのくらいの負荷だよと突っ込みたくなります。

軽すぎても筋肉に効かない。負荷が大き過ぎてもケガをしてしまうジレンマ

からくる、苦し紛れの言葉かもしれません。

では、実際に適度の負荷とはどれくらいかというと、ちょっと苦しいと

感じるくらいだそうです。

余裕で会話しながら歩けるのは、負荷が軽過ぎるということです。

速足で歩いて、会話ができないくらいが適正な負荷と解釈してもいいでしょう。

その時には余分なことが考えることができず、苦しい心臓や肺、足のことを

考えているはずです。

後のマインドフルネスに通じるところもありますが、ストレス源との距離を

置くのがストレス解消になります。要は今に集中することです。

運動するとストレスを緩和する幸せホルモンが分泌されるため、より

ストレス解消になるわけです。

 

次はマインドフルネスです。

別にヨガや座禅でも問題ありません。今ここに集中できれば効果ありです。

我々は普段から過去の失敗を引きずったり、まだ来ぬ未来に不安ばかりが

募ります。それは慢性ストレスになり、知らぬ間にあなたの心を蝕んでいきます。

大きなストレスがなくても、普段から気分がすっきりしない人は慢性ストレスに

毒されているかもしれません。

先ほどの運動でも少しお話しましたが、ストレス源を忘れることで解決します。

一般的にマインドフルネスや瞑想は敷居が高く、落ち着いて座っていられないと

思う人が多いはずです。

それはマインドフルネスをあまり理解していません。やり方は非常に簡単です。

今やっていることを頭で復唱するだけです。例えば、お皿を洗っているときは

「私はお皿を洗っている」と復唱する。スクワットをしているときは、「スクワットを

している」「大腿筋に効いている」と復唱すればいいのです。

つまり、今していること以外、考えないことです。

あれこれ考え過ぎるから、余計なことを考えて苦しむのです。

 

自分で心を観察し、ケアしてあげなければ、心は疲労し続け、やがて

病むか壊れてしまいます。誰にも見えないものだからこそ、しっかしケアして

労わってあげましょう。健康で元気に過ごすためには、健康は心が必要なのです。