声は実に多彩な表情があると思いませんか?
強い声、悲しい声、自信のある声、威圧的な声、優しい声...。
相手によって受け取り方が違うため、同じ声でも感じ方は様々です。
しかし、成功する人の声質は似たような周波数なのです。
声は声帯での振動が軟口蓋などで反響して発生します。
つまり、楽器と同じ原理で発生しているのです。
楽器の音色が好きな人は多いですが、自分の声は好きではない人がいます。
声と心は連動するため、声ではなく自分自身が好きではないのかもしれません。
悲しいときは悲しい声。怒っているときは怒鳴った声。楽しいときは明るい声。
声を聞くと、どんな心理状態かを知ることができます。
自分のことが好きでない人は自己肯定感が低く、自信がありません。
そのため気づかない内に弱気な声になっています。
相手も自信のなさを感じ取り、仕事を任せるのを諦めたり、
リーダーには相応しくないと感じ、管理職を任せることを躊躇してしまいます。
ちなみに、嘘をついたときの声も違和感があるため、相手に見抜かれます。
たとえば、口先だけで謝ったとしても、心から謝っていないと相手にも伝わって
謝罪が受け入れられないこともあるので注意が必要です。
裏表がない人は言動と心が一致しています。成功しない人は口先だけなので、
まずは話すことと思っていることを一緒にさせましょう。
ところで、皆さんは声を出すとき、喉とお腹に力を入れて出していませんか?
実は声を出すには意識するところが2つあり、一つは軟口蓋。つまり、喉ちんこの
周囲の軟らかい組織です。そして、もう一つが背骨です。
軟口蓋は声帯から出た振動を共鳴させる役割がありますが、ここが緊張していると
きれいに響きません。つまり、緊張した状態では震えた状態の声になり、
印象が悪くなります。まさしく自信のない声の典型例です。
人と話をするときは力を抜いてリラックスすることが大切です。
次に背骨ですが、ここが凝り固まっていると柔軟性がなくなり、
声が響かなくなります。猫背など姿勢が悪い場合や、仕事や勉強で長時間同じ
姿勢を維持していることが原因になっています。
ラジオ体操の体前屈や上体反らし、横伸ばし、捻りの運動などを適度に取り入れて
凝りをほぐしてあげましょう。
結局、声は自分の心理を表すため、自分の人格、つまり内面がしっかりできていないと
良くはなっていきません。
誠実さ、思いやり、明るさ、優しさ、癒し、リーダーシップ、自信、謙虚さ。
これらの人格を身に着けてこそ、いい声の持ち主になります。
その声は多く人を魅了し、成功へと歩き出すことでしょう。