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戦争と平和

タイトルからトルストイを思い浮かべた方も多いと思いますが、

人間の歴史は戦争の歴史と言っても過言ではありません。

古代エジプトローマ帝国、十字軍遠征、宗教戦争大航海時代

世界大戦。挙げれば切りがなく、現在でもウクライナイスラエル

戦争が行われています。

 

しかし自然界を見ると、縄張り争いやメスをめぐる戦いはあれど、大規模な

争いをする動物はいません。自然界全体の秩序は乱れることなく、常に

一定に保たれているようです。

 

では、なぜ人間だけ争うのでしょうか?

 

人類史が始まって以来、すぐに戦争の記録があることから、人間の本能、

つまり遺伝子に組み込まれている可能性があります。それは捕食者が

いない人類に取って、生存数を一定に保つための、間引きシステムなのかも

しれません。人類が増えれば増えるほど、神のシステムは激しさを増し

世界大戦、核兵器の開発により、人類を滅ぼそうとしているようです。

 

しかし、実際にはそんな遺伝子は存在しません。

神のシステムも空想の産物であり、そんなものがあれば、我々は何十億にも

増殖することはなかったでしょう。

 

実は戦争の原因はたったひとつだけ。

それは利権やお金といった欲望なのです。

それも小数の権力者によって引き起こされます。

 

昔の十字軍遠征にしても、キリスト教の布教という大義名分を掲げて

イスラム圏に戦争をしかけていましたが、結局、キリスト教と国のトップが

利益を得ていました。誰もが肥沃な土地と交通の要所がほしいのです。

 

最近のイスラエルガザ地区爆撃やパレスチナ問題に関しても、多くの人が

ニュースでご存じだと思いますが、なぜ戦争しているのかを知っている人は

少ないと思います。イスラエル海上沖に世界有数のガス田が発見されて

それの利権を巡って争っているのです。要はパイプラインをどこに通すかに

よってイスラエルに富をもたらすのか、パレスチナに富をもたらすのか

決まってくるからです。ドイツやインドがイスラエルに側に味方するのは、

ロシアからのガス供給が不安定になったため、新たな供給路を確保するためです。

 

このように人間は欲望によって戦争を始め、多くの人が傷つき悲しみます。

しかし、権力者は痛むことなく、いつの時代も悲惨な目に遭うのは兵士や

一般市民なのです。

 

原因が分かれば、戦争をなくす方法も分かります。

それは分け合うことです。

富を独占しようとするから、戦争が起きるのです。

ゴリラは平和な動物で、食べ物があると、必ず他のゴリラと分け合います。

今こそ、このゴリラを人類は見習うべきです。

 

権力者や国家が、少しずつ分け合うことを始めたら世界は変わると思います。

全部を分ける必要もなく、一部でいいのです。

しかし、譲り合うことで憎しみが減少し、人間の本来もつ慈しみの

心が大きくなるはずです。そのとき世界は愛に包まれることでしょう。