有心の百錬、鋼を成す!

常に自分の成長を目指して!

なぜ緊張してしまうのか?

試験前や就職活動での面接、人前で話すときなど誰しも緊張します。

しかも、より重要で大切な場面の方が緊張度も高く、頭が真っ白になったり、

手汗がひどくなることもあるでしょう。

 

人類が誕生して何百年も経つのに、緊張することが退化せず、

現代まで残り、なぜ我々の人生を邪魔し続けるのでしょう?

 

生き物にとって一番大事なのは、生命活動の維持です。

自分の活動範囲で少量でも食べ物があるなら、危険を冒して隣の山に

食べ物を探しに行くのは獣に襲われたり、道に迷うリスクがあります。

そのため脳は変化を極端に嫌い、リスクの少ない生活を良しとするのです。

 

緊張する場面というのは、これから変化が起きるときです。

例えば、面接に合格すれば、入社することになり、今までの生活とは

環境が大きく変わります。新しい職場では一からコミュニティを築き

多岐に渡る仕事を覚えなければなりません。その都度、ストレスを感じていては

心臓に負担がかかり生命活動に支障がでてしまいます。

そのため脳は体に指示して、頭を真っ白にさせたり、冷や汗、手汗で不快な気持ちに

させ、変化させないように妨害するのです。これが緊張の原因です。

 

つまり、緊張とは体の防衛反応で、実際には脳が作り出した幻影に過ぎません。

 

では、緊張しなくなるにはどうしたらいいのでしょう?

 

それは脳の反応を逆手に取ればいいのです。

自分の中に不動のものが確立すれば、変化を感じず脳の反応を誤魔化すことが

できます。

先ほどの面接の話では、新しい環境においては、自分の人格や生活スタイルを含め

すべてが変化してしまうと考えてしまうため、脳が過剰に反応して緊張します。

そこで、自分の人格を確立して変わらないものにします。

「どこに行っても、どんな環境においても自分は自分、変わらないのだ」。

こんな風に思うことによって、脳は安心してきます。

 

結局、自分の内面が不安定で不明なもののため、緊張してしまうのです。

大事なのが、小さいころから、「自分が何者なのか?」「強味は何なのか?」

といった自問自答を繰り返すことです。つまり、自分自身を理解することです。

これは個人のアイデンティティになり、欧米の思想に沿った資本主義において

役立ちます。日本人は集団の歯車になるのを良しとして、個人を蔑ろにしてきました。

この結果がバブル崩壊後の空白の30年を作ってきました。

これからの時代は自分らしく、強味を生かした生き方をしていかないと

国際競争に負け続けることになります。

 

自分を理解し、自分らしく生きる。それは偉大な人格になり不動なものになります。

自分に自信があれば緊張することもなくなるでしょう。

緊張は人生を妨害してきますが、緊張すら楽しめるようになれば人生は最強です。

周りの評価や情報に振り回さることなく、自分を貫き通しましょう。

自分の代わりはなく、世界でonly oneの存在なのだから。