有心の百錬、鋼を成す!

常に自分の成長を目指して!

なぜ人間は謝れないのか?

人間は言語を持つため、時々謝罪の言葉を耳にします。

ニュースで政治家が原稿通りに謝っている姿を見てどう思うでしょう?

人間には不思議な能力があり、その人が心から謝っているのか、口先だけかが

解ります。

 

人間以外にも謝罪をする動物がいます。

群れを成してリーダーが統率する動物は謝罪の意思を示すことが解っています。

例えば、オオカミ、ライオン、ゴリラ、サル、ゾウなどです。

シマウマやヌーなどの群れを成すだけの動物は謝罪はしません。

やはりリーダーや群れの中心となるものの存在が大きいようです。

自分の非を認めずに強気な態度を取ることは、最悪群れを追い出されて

死ぬ可能性があります。それだけ群れに属することは大事なので、

謝罪をいう態度を取るように進化してきました。

 

では、人間はどうでしょう?

 

今の若年層の人は謝ることができなくなっている感じがします。

できたとしても、口先だけのことが多いです。

おそらく、心から謝ることを知らないのでしょう。

昔はコミュニティも小さく、家族や社会も繋がりに満ちていました。

みんなから嫌われ、強気な態度を取ることは、孤立し死に直結するため

謝罪の態度をしっかり取ることが賢明だったのです。

 

しかし、現代では兄弟も少なくなり、家族も疎遠になってきました。

会社の上司もパワハラを恐れて叱らなくなります。怒られないため

謝罪する意味も見いだせないのでしょう。

動物で例えるなら、サルからシマウマのような体制になってきたと考えられます。

大勢でいるけれど、お互いの干渉なく、個々を重視する。

 

人間は本来サルのように生きてきたのに、急にシマウマとして生きろと言われても

困惑するだけで対応が難しいはずです。

人間も自然の一部なので、本来の生きからはずれた生活は、無理がたたり

至る所に歪みが生じて心や体に影響を与えます。

うつ病が多くなっているのは、こういった原因もあるのでないでしょうか?

 

「人間の生き方で大事なのは成功することでも、財産を築くことでもない。

他人に迷惑をかけないことだ」と故 本田宗一郎さんも言っています。

迷惑かけてしまったら、誠心誠意謝ることです。心からの謝罪は相手も赦し、

逆に心の距離は近くなるものです。今の人は謝って叱られることを恐れてしまう。

それは失敗を恐れて何もしないのと同じです。

謝って自分の非を認めることが次の失敗を防ぎ、自分を成長させます。

謝罪は見下されたり、失敗の烙印を押されて自己を否定されるものではありません。

空気を吸うように自然なことなのです。犬やサルだってできることが我々に

できないことはありません。

 

謝罪することは自分が成長するチャンスだと思えば気が楽になるのでは

ないでしょうか?自分を素直に出した人ほど、周りからの評価も上がり

素敵な人生を送れるはずです。心から謝ってみましょう。

相手も気分よくわかってくれて、自分の成長できWin-Winになれるはずです。