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一夫一妻制が人間にとって正しいのか?

ドラマでは不倫や浮気はよくあることですが、それは非日常を描くことによって

視聴者の好奇心を煽るものです。

 

では、実際の我々はどうなんでしょう?

 

いやいや、人間は高尚な生き物だから、愛する人に一途に生きるのが

人として生きる道でしょう!

そうは言っても、ニュースや新聞などでも、不倫や浮気による事件がよく見られます。

やはり、事実は奇なりなんでしょうか。

 

不倫や浮気が日常茶飯事なら、我々は一夫一妻制をとるより、一夫多妻制や

多夫多妻制などほかの配偶システムを採用した方がいいのだろうか?

 

私は愛する妻一筋なので、一途な人間代表として一夫一妻制が人間の本来の

姿であると証明していきたいと思います。

 

その問題を解決する糸口になるのが、二足歩行への進化と犬歯の退化にあります。

 

まずは歴史的にホモサピエンスが進化していった過程を見ていきましょう。

 

我々の祖先でもあるホモサピエンスは二足歩行へと進化しましたが、

その利点は両手が自由になり、食料を運べるようになったことです。

他の類人猿は食べ物を見つけたら、その場で食べてしまい、仲間や家族に

食料を分けることはありません。

この食べ物を運ぶという行為は、運ぶ人より運ばれる人に恩恵があります。

妊婦さんや子供は食べ物を探しに行くのは困難なので、それにより家族の生存率が

大幅に上がります。

一夫多妻制では、メス中心で食べ物を集めたりするため、オスは何もしないことが

多いです。また、チンパンジーなどに見られる多夫多妻制は自分の子供がどの子か

わからないので食べ物を運ぶメリットがありません。

一夫一妻制では生まれた子供は自分の子なので、自分の遺伝子を残すことが

確実になります。

つまり、二足歩行への進化は一夫一妻制へと繋がっていきます。

 

次は犬歯の退化です。

類人猿や原始の人類は大きな犬歯を持っていて、争ったりした場合は

牙を剥き出しにして戦います。一夫多妻制のオスの多くはオス同士で

激しい戦いをして、勝った者だけが、自分の子孫を残せるのです。

この争いは激しく死ぬ者も出てきます。

ホモサピエンスは犬歯が退化して、今の我々と同じくらいになったとされます。

牙がないということは、一夫多妻制のような激しい争いはなく、

平和な生活をしていた可能性があるのです。

このような平和な生活ができるのは一夫一妻制が採用されていたためです。

 

どの配偶システムも完璧ではありませんが、人類の進化と照らし合わせると

人間は一夫一妻制を導入していたと考えられます。

つまり、不倫や浮気は人間本来の姿からかけ離れているのです。

 

人間の歴史は、地球上に生物が誕生した歴史を考えると非常に短く、

進化したと言っても、完成形ではない可能性もあります。

人間が進化の頂点に君臨しているわけではなく、視点を変えれば

他の動物の方が優れていると言えるでしょう。

 

人間が生態系の頂点に君臨していると考えること自体、おこがましいことで、

人間とは不完全は生き物なのです。

 

不完全な故に、欲望に勝てず、自分に負けて間違いを犯すのでしょう。

結局はどの配偶システムを採用していたとしても、その人自身の

人格が問題なのです。己に負けないような強い意志や、毅然とした態度を

持ち合わせていない人間は、堕落していく運命です。

自分の愛する人と最後まで生き抜く覚悟を持つべきです。

最後の別れの、その時まで。