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干支は古代人の叡智

来年の干支は辰年です。

今は日本に深く根付く干支ですが、古代中国の歴からきています。

 

本来干支は十干(じっかん)と十二支が組み合わせたものです。

十干は馴染みが少ないですが、「甲」「乙」「丙」などもともと

1~10までを数えるための呼び名です。

 

 

古代中国では木星を大切な星だと考えられて、木星が12年で太陽を

回ることから、12という数字が時間を考える基になったと考えられています。

一年には12の月があり、一日12時間あるとされていたので、

12とは特別な数字だったはずです。

 

干支は十干と十二支を甲子「(きのえ)(ね)」、乙丑「(このと)(うし)」

のように組み合わせると60通りの組み合わせができます。

60年で一回りし、また最初の組み合わせに戻ります。

 

余談ですが、野球でもお馴染みの甲子園球場1924年に完成します。

十干と十二支がそれぞれ最初の「甲」「子」の縁起がいいとされる

「きのえね」の年だったので、甲子園と名付けられました。

 

我々が普段から使用している12進法が2,3、4,6,でも

割り切れるため、少数や分数になりにくく使い勝手がいいです。

ゆえに、数学的に一番美しい進法と言われます。

 

しかし、指の数は五本だし、10はきりのいい数字なので10進法のほうが

一般的になりそうですが、利点を考慮すると12進法の普及が大きかったのかも

しれません。

 

他の地域では、古代メソポタミアでは親指を抜いた4本の指の3つの関節を使って

12進法を考案していました。

違う地域で同じような考え方が発見されるのは、やはり偶然ではなく、

必然だったのかもしれません。

 

古代人の生活は自然を基に逆らうことなく、ありのまま受け入れることを

しています。

今の我々はどうでしょうか?

自然を受け入れるどころか破壊し、デジタルの隷属となり

本来の姿を見失っているようです。

そのために心や体に無理を強いて不調や病気に苦しみます。

 

先の見えない時代、自然の摂理を受け入れ、無理をせず自然体でいることこそ

古代の哲学者が夢見た、苦しみのない悟りの境地に達する道なのかもしれません。

十二支をみるたびに、古代人の聡明な知恵に思いを馳せてみては

いかがでしょうか?