皆さんは自律神経を意識したことはありますか?
よく耳にする自律神経ですが、どんなものか知らない人も多いと思います。
自律神経とは自分では動かすことのできない部分を司る神経のことです。
その名の通り自律的に生命の維持をして、体の状態を整える働きをしています。
自律神経には交感神経と副交感神経のふたつがあり、
交換神経は体を活動的にするための神経で、車で言えばアクセルです。
一方、副交感神経は体を落ち着かせ、休ませる働きをします。
こちらはブレーキです。
このふたつが交互に作用し、運動に導いたり、睡眠に導いたりします。
体や心が安定しているときは、このふたつがバランスよく働いたり、
的確なタイミングで働いたりします。
しかし、最近体の不調、不眠、集中力の低下、怒りやすいなどの情緒不安定など
多くの不定愁訴を訴える人が増えています。
これらの原因が自律神経の乱れからくる可能性があります。
交感神経と副交感神経は血管の拡張や弛緩の作用もあるため、
これらの乱れは血流の流れの乱れにつながります。
そのため十分に酸素が運べず、不調になるのです。
また、脳との関わりも大きいため、神経が乱れてくると怒りやすなったり
不安になったりして、睡眠にも影響を与えます。
つまり、自律神経の乱れは体の健康維持に直結する問題なのです。
「でも、自分で動かせないものをどうコントロールするの?」
と思う人も多いと思います。
では、これから簡単にできる調整方法を紹介していきます。
1.呼吸法
先ほど説明した通り自律神経は自分では意識して動かせません。
しかし、唯一コントロールできる臓器が肺です。深いゆっくりとした呼吸を
することで、大量の酸素を全身に運ぶことができます。
怒っているときに深呼吸してみてください。瞬間に怒りが半減してきます。
つまり、呼吸法ひとつで血流や感情をコントロ-ルすることができるのです。
2.水を飲む
こまめに、ゆっくりと水を飲むことにより、腸の働きが安定してきます。
腸は脳腸相関と言われるくらい脳と密接した臓器です。腸の安定が脳に伝わり
自律神経が安定してくるのです。水を飲むときに飲んだ水が全体に行き渡り
全身が潤うイメージをすると、より効果が高いです。
3.温度管理
自律神経は温度差に弱く、暑いところから寒い部屋に入ったりするだけで反応します。
たった3、4分のことでも乱れて、一度乱れると3、4時間は元に戻りません。
面倒だと思わず上着を着たり、汗の処理をすることをお勧めします。
暑い、寒いと感じた時点でコンディションは乱れはじめ、集中力が低下し
体の負担が大きくなってきます。
以上のことなら、すぐに日常生活で使えるテクニックだと思うので、
実践してみてはいかかでしょうか?
無意識で動いているものを意識するところから始めれば、
体をコントロールでき、理想の自分に近づけます。
体のコンディションを整えるのが
自分の力を100%近く発揮できる近道で
成功への近道でもあると覚えておいてください。