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格差社会は本当に問題なのか?

皆さんは格差社会を感じたことはありますか?

 

特に認知しやすいのは経済格差ではないでしょうか。

 

上位数十人の大富豪が世界全体のお金の半分を独占しています。

これでは経済格差が広がっていると誰もが思ってしまってもしょうがないですね。

 

現在、貧富の格差、男女の格差、人種の格差などが世界的に問題になっています。

どの格差にしても、世界中で是正を叫ぶ声が聞こえますが、

今のところなくなる気配がありません。

 

なぜ、格差はなくならないのでしょうか?

 

格差は人類が進化して、文明を築き上げた瞬間から誕生します。

 

少し歴史の話をしましょう。

人類が言語という能力を獲得すると、今までよりも多くの人と

コミュニケーションが可能になります。しかし、集団といっても

150人くらいが限度でした。それ以上はお互い知らない人が多くなり過ぎて

まとめられないからとされています。

その問題を解決したのが、宗教や国家といった共通認識です。

 

例えば、遠く離れた知らない人同士でも、宗教が同じならば、

神や教訓などについて話をすることができ、友好的になれます。

日本人なら、他の日本人に友好的になるようなものです。

 

それによって集団は何千、何万と膨れ上がり、かつてないほどの

大集団になっていきます。そのため、国王や宗教の司祭が

誕生し、集団を統括していきます。

しかし、人数が多くなってくると、人々はまとまりにくくなっていき、

分裂が起き始めます。

その分裂を防ぐために、階級が作られます。

有名なのが、インドのカースト制度や、士農工商といった江戸時代の身分制度です。

奴隷制など負のイメージもありますが、実は人類をまとめ上げる画期的な

システムで、これがないと大規模な集団は維持できません。

 

今70億人の人が地球に存在しますが、この格差がなかったら、

国家も維持できず、我々は動物のような孤立した生活を送るしかないのです。

 

戦後間もない頃は、テレビなどの電化製品もなく、一部のお金持ちの家で

みんなで見ていた時代もありました。その当時の方が経済格差が大きかったのでは

ないでしょうか。

現在は一家に一台以上テレビもあり、車もあり、スマホを見ればすぐに

買い物もできる。メールを送れば、地球の裏側でもすぐに受信できる。

そんな便利な時代になりました。

そんな社会を作ったのは、経済格差で矢面に立たされているGAFAMなどの

人たちです。

彼らによって我々の生活は便利になり、快適に生きていけます。

その人たちを責めるのは、違うのではないでしょうか?

 

アドラーも人間関係が悩みのほとんどだと言っているように

他人と比較しても自分が嫌な思いをするだけです。

 

格差を気にするのではなく、現在の生活に満足する気持ちを持つ方が大切です。

暖かい家に住め、食べ物もすぐ手に入り、動画も視聴でき、

友人との連絡もすぐにできる。これほど恵まれた時代に生きていることに

感謝しましょう。