有心の百錬、鋼を成す!

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果物の甘い顔と苦い真実

今の季節ですと、リンゴにみかんがお店に並び、綺麗な見た目に目を奪われます。

これからはいちごの季節です。クリスマスケーキにはたくさんのいちごが

使われるのもあり、華やかになりますね。

さらに季節が進むと出てくるのがビワ、さくらんぼ、もも、ぶどうやスイカ

一年を通して、多種多様な果物が我々の食欲を見た目や匂い、味で刺激してきます。

 

果物はアレルギーがある方もいますが、基本的に好きな人が多いです。

朝は必ず食べる という人もいるのではないでしょうか?

甘くて口当たりもよく、目覚めには最高の食材でしょう。

 

ダイエットでも、りんごダイエットなど果物をとる事を推奨するものもあり、

ヘルシーで健康的だという認識が一般的です。

 

しかし、果物は肥満の原因になり実は体によくないのです。

 

果物は植物の種子が入っています。植物は繁栄するために、種子を多く作り

広範囲に種をばらまきたいのです。しかし、植物自体は移動できないので、

他の動物を利用します。

そのため、果実を甘く美味しくすることで、多くの動物の餌になり、

種の食べた動物の糞から発芽して、生息範囲を拡大させてきました。

 

果物は自然界のものでも、甘く美味しいですが、これが人間の手にかかると

別物のように甘くなり過ぎます。最早、遺伝子操作か錬金術なのかと

疑うくらいの変化を遂げます。人間の欲望は限りがないので、

どんどん果物は甘くなり、我々を誘惑し続けます。

 

しかし、甘過ぎるということは、そこに含まれている糖分はどのくらいか

想像に容易いことでしょう。果実に含まれる果糖は体に入りやすく

確実に脂肪に変換されていきます。

口当たりがいい分、余計に質が悪く、砂糖をがぶ飲みしているのと大差がありません。

果実には食物繊維があるため、果実をまるごと食べるならまだしも、

ジュースは砂糖水 そのものです。

 

果糖には脂肪になるデメリットだけではなく、満腹中枢を刺激するホルモンの

働きを阻害します。つまり、満腹にならないため、際限なく食べてしまう

ということです。多くの種子を確実に、そして大量に運んでもらうための

植物のしたたかな戦略が見えます。

 

また、果糖はウエストラインが変わるだけではなく、心臓病や血管の損傷にも

悪影響を及ぼすことがわかっています。

消化管に入れば、悪玉菌を養って繁殖させます。

それが小腸内細菌過剰繁殖(SIBO)の原因の一つになっていて、体にダメージを

与えます。

 

毎日少量の果糖であっても、脳や体に害を及ぼすことがわかってもらえたと思います。

 

たまに食べる分には、嗜好品としていいと思いますが、体形や健康が気になる方は

習慣的に食べたり、ジュースの常飲は気を付けましょう。

「りんご一つで医者いらず」ということわざがありますが、今後は

「りんご三つで医者が儲かる」に変わっていくことでしょう。