夫婦関係は大丈夫ですか?
離婚する危険性はないですか?
いきなり変な質問から入りましたが、現在熟年離婚が増えています。
熟年の定義が曖昧ですが、ここでは20年以上結婚生活をしていたと定義します。
1980年には約1万件だった離婚数は2019年には約4万件と跳ね上がっていきています。
日本全体での出生率や離婚率も減少していますが、熟年離婚だけは急激に増加
しています。
なぜここまで増加しているのでしょうか?
まずは離婚によるメリット、デメリットを見ていきましょう。
離婚によるメリットは長い結婚生活で嫌気がさし、顔も見たくなくなった人と
別れることができることです。結婚前は大好きだったのが、価値観の違いや
理想と現実の乖離などによって心が離れていきます。
逆にデメリットは経済力の依存ができなくなることです。今まで家計を一緒にして
支えあっていたものが、それぞれ自立しなくてはいけません。
離婚はメリットがデメリットを超えたときに起こります。
バブル期以前に離婚が少なかったのは、専業主婦が多く、経済的に自立できなかった
要因があります。しかし、現在はほとんどが共働き。妻の方が収入が
多い場合さえあります。要するに、経済的に自立できている女性が離婚を
考えたときにはハードルが低くなります。
ある調査によると、現在離婚を切り出すのは73%が女性だそうです。
離婚は精神に辛いイメージがありますが、女性は一時のことらしく、幸せの調査では
離婚した方が、女性は幸せの%が高くなると証明されています。
逆に男性は、急に離婚を切り出されることが多く、精神的ダメージが大きいのが
特徴です。数年引きずることも普通で、幸せの%は独身男性よりも低く最低です。
低く感じる要因は、長年にわたり家事や育児などを妻に押し付けていたため、
自立した生活が送れないことが大きな要因です。
では、熟年離婚を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?
先ほど説明した通り、離婚はデメリットがメリットを超えた時に起こる可能性
があります。つまり、相手が自分といるのがメリットがあると感じればいいのです。
ここで大事なのが、相手を敬い、尊重するということです。
男性は自分の方が稼いでいるからと妻を見下す人もいます。しかし、妻は遊んでいる
わけではなく、家事や育児を頑張っています。隙間を見つけては家族のために
パートに出たり働いています。頑張っているのは自分だけではないのです。
相手が嫌がることをしたり、押し付けたり、そんな日常を繰り返していては、
離婚問題になるのは当たり前です。
つまり、離婚問題の根本的原因は人間的な未熟さではないでしょうか。
人間的に成長して、相手を労り、気を遣う。
誠実で正直な気持ちで相手に接する。
人間として当たり前のことをすれば、相手はそれ相応に答えてくれます。
相手の嫌なところばかり探さないで、まずは自分自身を見つめ直しましょう。
夫婦とは同じ夢を持ち、共に成長しながら、同じ歩幅で歩くものです。
どちらかが、違う方向を向いていたり、走り回っていては一緒にいることは
できません。
しばらく歩いたら、夢や目標、歩く歩幅を再確認して、お互いすり合わせを
おこないます。それの繰り返しです。
人は無常です。変わっていく生き物です。
その変化を楽しむことができれば、気付いたときにはかなり遠くまで到達している
ことでしょう。
愛する人と一生添い遂げる覚悟と責任を持ちましょう。
自分のこころ次第で将来の幸せが決まるはずです。
まずはパートナーとしっかり話し合うことです。
夢や目標を。
お互いの存在価値を。