有心の百錬、鋼を成す!

常に自分の成長を目指して!

大人になるには

今日は成人の日です。

成人になった皆さん、おめでとうございます。

 

今は18歳に成人年齢が引き下げれられましたが、成人としての自覚や

精神面が伴っているか心配です。昔のように成人式が荒れることは少なくなって

きましたが、成人と言う言葉だけが一人歩きしている感じがします。

 

新社会人として就職した人の中には、仕事についていけず早々と退職したり、

業務を全うできず生きがいをなくしたりする人もいます。

自分や社会への不信感。それが精神的にダメージを与え、

社会生活を困難にしています。

 

昔に比べてなぜ、向上心や我慢強さのない人が増えたのでしょう?

 

ひとつの原因として学校教育のあり方があります。

 

現代の教育は正解が一つだけで、その正解を死に物狂いで解けと教わります。

また、集団に合わせることを強要され、個性を伸ばしきることができません。

 

しかし、社会生活や人間関係においては正解はひとつとは限りませんし、正解がない

ことも多々あります。絶対的に答えがあると思われる数学では六次方程式以上では

答えがないことが証明されていますし、物理学でも宇宙のことは5%くらいしか

理解できていません。現代物理学でも証明できないことが多くあります。

このような事実は学校では教えてくれません。真実を隠すかのように。

数学や物理ですら正解を導けないのですから、日常生活において正解を求めることが

できなくてもおかしくありません。

正解を求めることももちろん大事ですが、正解を導けなかった

ときの対処法や解決策を勉強することも大事ではないでしょうか?

それがわからないと、解けない問題にぶつかった時に、挫折か逃避せざるを得なく

なります。それ故に仕事が続かない可能性があります。

 

もうひとつの原因として、宗教などの哲学を学んでいないことです。

宗教というとオカルトなイメージを持つ人も多いと思いますが、仏教にしろ

キリスト教にしろ、我々の生活を正しい方向に導く教えが大半です。

「他人を大切にしなさい」「物を盗んではいけません」「正直に生きなさい」など

人間として当たり前のことを教えています。哲学は難しいと思われますが、

簡単に言うと人間が人間らしく正しい道を歩む教えなのです。

科学が進歩し過ぎた結果、この宗教や哲学が非科学的だと軽視され、無視されて

きた故にモラルの低下が進んだのではないでしょうか?

しかし、「人間はなぜ生きるのか」「どんな人間になればいいのか」は

宗教や哲学からしか学べません。学校では教えてくれないので、親が本を読み

子供に教えるしかありません。家庭での教育があるかないかで、子供のモラルが

変わってきます。

 

学校教育の欠点はたくさんあると思いますが、今すぐには変わってこないでしょう。

そこで重要なのは家庭での教育だと思います。親は仕事や家事に忙しいとは

思いますが、我が子を人格者にするために少し時間を割きましょう。

我が家では子供と一緒に「生きかた ルールブック(斉藤孝監修)」を読んで

それについてそれぞれの意見を言って話し合いをしています。

今すぐに覚えることができなくても、心の奥に残ってくれれば幸いです。

 

これまで個性を否定され平均化され、自由を勘違いして奔放に生きるのが

大人だと思ってきた成人も多いと思いますが、これからは自分の得意なことを最大限に

生かした生き方をしましょう。そして自分の基礎となるのは哲学です。生きる目標や

理想の人間像は哲学の中にあります。それを自分の物にできれば社会では無敵です。

 

未来は決して暗く不安なものではなく、太陽みたいに眩しくて温かいものです。

そんな未来を信じて、自分を信じて、仲間を信じて生きていく。

大人とは意外に希望に満ちているのですよ。

社会で協調しながら常に自分を成長させることを考えて努力していく。

それが大人になるということです。