有心の百錬、鋼を成す!

常に自分の成長を目指して!

新年の抱負

新年明けましておめでとうございます。

 

一年の始まりはいいものですね。

心機一転、生まれ変わったかのように、新たな決意で望めます。

 

皆さんの新年の抱負は何にしましたか?

 

私は空と慈悲のこころで過ごしたいと思っています。

これらは仏教の考え方で、情報過多で人々の絆も希薄になってきている

今の世だからこそ、再認識すべき哲学であります。

 

物事の真意は変わらないはずなのに、我々は自分の知識や環境、心情の変化によって

独自のフィルターを持ち、それを通して世の中を見ています。

例えば、お気に入りのコップを使って飲んでいるときは、うれしい気持ちです。

しかし、自分の嫌いな人がそれを使ってしまうと、最早そのコップ自体が

気に入らなくなってしまう。つまり、コップは何も変わっていないのに

自分の偏見フィルターを通して見てしまうため、歪んで見えてしまうのです。

 

空とはそんな偏見フィルターをはずして、ありのままのこころで、純粋に

物事をみることです。空はインドのサンスクリット語でゼロを意味します。

つまり、何もない状態にして、ゼロから始めようということでしょう。

普段の生活では意識していませんが、二項対立の考え方をしています。

幸か不幸か、貧か富か、健康か病か。常にどちらか極端に振れた考え方です。

それらは人それぞれで人の数だけ答えもあります。他人がどんな考えで生きようとも

自分には関係ありません。気にするからこころが動き、嫉妬や怒り、不満が生まれます。

自分のこころを見つめ、動きを観察することで、精神の安定を得るのが、

空なのだと思います。

 

次は慈悲ですが、これは皆さん馴染みもあるでしょう。

他人を慈しむ。しかし、哀れに思ったり、同情することではありません。

慈悲とは、相手の喜び、悲しみなどのこころの変化に共感することです。

釈迦の時代から悟りを開くために、出家して厳しい修行に励んでいました。

しかし、出家して俗世間を離れ自分だけ悟りを開いても、誰も幸せにできません。

仏教は多くの人を幸せに導く哲学です。人間には社会があり、我々はそこで生きているのです。

つまり、人間関係をなくしてしまっては、我々は生きていけないのです。

そのために必要なのが、慈悲のこころです。

他人がうれしいなら、自分もうれしく思う。悲しければ、一緒に悲しむ。

そこに自分の感情はいりません。他者の感情を自分と同調させましょう。

それを実践するためには、できるだけ多くの人と接することです。

 

一年全力で生きるのは大変な労力が必要です。すぐに諦めてしまうのは、

こころの基礎ができていないからではないでしょうか。

自分をこれまで以上に成長させたい、新しいことにもチャレンジして

いくためにも、この一年でこころの基礎を作っていきたいです。

その積み重ねが何十年後かの自分への投資です。

完璧を求めすぎてはいけません。

たとえやれない日があっても問題なりません。大丈夫です。

今を楽しみながら、常に頭の片隅に空と慈悲の考えを持っていれば、

そんな人間になっていきます。

頑張り過ぎず、生きていきましょう。