皆さん、日記を書いたことありますか?
ほとんどの方が熱い太陽がギラギラ照らし、セミの騒音を聞きながら
嫌々書いた夏休みの絵日記くらいでしょうか。
毎日書くのは面倒だし、そもそも毎日なんの変わりもない日常を
書き綴るのは面白みがありません。
毎日ジェットコースターのような刺激があったり、旅行先で
得られるような特別な体験があれば、すらすら書けることでしょう。
しかし、大抵の人の日常は平凡なことの繰り返しです。
朝起きて、学校や仕事に行き、家に帰り、携帯やテレビを見て寝る。
それでは書くこともなくなり、やがて日記帳は埃をかぶり、ごみ箱へ。
この世の中には必要なものしか残りません。
みんなが必要ないものは淘汰され、消えていきます。
日記帳が現在残っているのは必要があるからです。
その効果は自分の行動や考え方を再認識し、自分をコントロールするためです。
皆さん、日記を書こうと思うと長々と書かないといけないと思い込んでいませんか?
実は日記は2~3行ほどでいいのです。
しかも、今日あったことやしたことを書く必要はありません。
重要なのは、「今日、自分が何を考えて、それについてどう行動したか」です。
つまり、自分の心の変化を書き綴るということです。
例えば、「今日友達に悪口を言われた」としましょう。
そのとき自分の気持ちとして「腹が立った」「むかついた」など
気持ちを書き出します。自分の気持ちを書き出し、客観的にみることによって
自分の感情を理解します。
次に行動です。
悪口を言われた原因を考えます。他の友人や家族に文句や愚痴を言ってもいいのですが、相手を悪く言っても現状は変わらないので、それで終わりにしましょう。
大事なのは自分の何が悪かったのかを考えることです。
もし修正できることであれば、そのことを日記を書き、自分を客観的に
見ることです。人間なので、失敗や悪習慣はあります。他人からの
助言は素直に聞いて直していけば、人間的に成長していけます。
意外に自分のことは、自分より他人の方が知っていることが多いです。
他人は自分を映す鏡だと思って「貴重はアドバイスをありがとう」と
感謝できるようになれば、人間関係で悩むことはなくなっていきます。
日記とは、自分を客観的に見つめ直し、自分の気持ちを理解し、
失敗に対するリカバリー方法を考えることです。
人間の行動や発言は無意識のことが多く、自分では気付きません。
失敗をしても、そのままの人が多いはずです。
しかし、それでは、同じ失敗を繰り返したり、悪口を言われてしまう原因です。
毎日しっかり書かないといけないと思い込まず、まずは徒然なるままに
自分の気持ちを書き綴りましょう。一行でも書いていけば、それが自分のことを
知るきっかけになり、自分を好きになるきっかけにもなるはずです。