誰かの考えてることをエスパーのように読めたらいいと思ったことはありませんか?
世の中には読心術などがあったり、相手の心を読む試みがいくつも
ありますが、大抵はあてになりません。
人の心を読むのは無理なのです。
他者のことをしっかり理解しているつもりでも、大抵の場合は
自分の考えが中心となって、相手の気持ちを理解しています。
つまり、相手の考えていることではなく、自分の都合のいいように
解釈しているのです。
そのため、相手が自分の思い通りに考えたり、行動しないため、
苛立ったり、怒ったりすることが多くなります。
人間の思考は常に自分中心なのです。
そのことを理解しないままでは、しっかりとしたコミュニケーションが
とれなくなり、お互いのことがわからないままになります。
では、相手の考えていることを、理解するにはどうしたらいいのか?
一番確かな方法は相手に直接聞くことです。
馬鹿にした解答かもしれませんが、相手の心を読むのが不可能な以上、
これが最善策になります。
アメリカのイェール大学の研究でも、「相手を理解するためには
事実を集めること」という論文がいくつも出されていて、かなり信憑性の
高いものになっています。
相手が何を知り、何を信じ、何を感じ、何を考えているのかを
確実に知りたいなら、ただ尋ねればいいのです。
事実を集めない限り、事実を正しく把握することはできません。
人は自分の知識や感情を相手に重ねて考えることで、
相手の考えていることが自分もわかると過信してしまいます。
結局、事実を集めることだけが、互いを理解するための
確かな方法なのです。