上野公園で主人を待ち続けた忠犬ハチ公。
日本人は忠義が大好きですよね。
忠義とは、国家や主君に対して真心を尽くして使えること、と定義されています。
歴史上では、三国志や戦国時代など、乱世の中、二君には仕えなかったり、
主人に寄り添い死出のお供をしたり、忠義を貫く人がたくさんいました。
動乱の中では、人々の心は疲弊し、裏切りも日常茶飯事だったことを
思えば、忠義を貫くのは並大抵のことではなかったはずです。
その忠義の心を支えたのは古代中国の儒教などをはじめとする哲学
ではないでしょうか?
哲学は難しいと思う方も多いと思いますが、哲学は人の生きる道を示すものです。
普段は気づかないかもしれませんが、「人に感謝しましょう」「親、家族を大事に
しましょう」「嘘をつかない」「正しく物事を見ましょう」など
今現在でも、当たり前のように思われる考えはすべて哲学からきています。
逆に哲学がなければ、我々は動物と何の変わりもなく、生きる意味もなく
暮らすことになります。いや、動物の方がまだ自然に寄り添って生きてる分、
高尚な存在なのかもしれません。
人間として存在する以上、哲学は切り離せません。
2000年前の古代ローマ帝国の皇帝、マルクス・アウレリウスは
皇帝より哲学者になりたかった経緯もあり、自省録という本を書いています。
これを読むと、今と変わらない哲学が刻まれていて、古代人の聡明な
考え方に畏怖の念を感じながら、哲学は変わることなく不変なのだと
実感させられます。
哲学を学ぶことは人生の生き方を学ぶことです。
現在では忠義を貫く機会は多くないですが、哲学から多くの教訓を得ることが
できます。過去の偉人たちに思いを馳せながら、哲学に触れてみては
いかがでしょうか?