親にとって子供はかけがえのない大切な存在です。
子供からは見返りを求めない無償の愛で包み込みます。
そのため、時に子供への援助は過度になることがあります。
特に資産家の子供になると援助は顕著になることが多く、
これが原因で1代で築いた会社が2代目、3代目で潰れるケースがでてくるのです。
1代目は何もないところから、苦労して資産を築いてきました。
その苦労は途方もないものだったでしょう。
親はそんな苦労を子供にはさせたくない、と物を買い与え、
進学や就職に関しても助言し援助していきます。
子供は自分で何も考えなくても、すでにレールが敷かれていて
遊びながらレールを上を歩けばいいのです。
自分では何も決められず、決断や決心する勇気も知らずに大人になるのです。
これでは体は大人になっても、精神的には親に依存し自立ができていない
質の悪い大人が出来上がってしまいます。
さらに悪いことに、大人になってからも過度に金銭や物を援助する親によって、
状況は悪化します。親には全く悪気はなく、ただ子供のためと思う人情です。
親は援助すれば、子供はだんだん自立していくと思っていますが、
一度援助の味をしめた子供は、なかなか自立には向かいません。
ただ同然で入ってきたお金は有り難みもなく、使うことに躊躇がありません。
使ってしまっても、また親からもらえると思うのです。
宝くじが当たった人がすぐに使ってしまい、不幸へと転落していく物語はよく
耳にします。援助も宝くじも同じで、人間は自分が汗水流して手に入れたお金だから
大事に使おうとするのです。
成功するためには、自分が自立して、目標をしっかり決め、夢に向かって
歩き出す決心が必要です。
親はいつまでも子供のままだと思わずに、一人の人間として尊重し
一人で歩きだすのを見守ることです。
援助したいと思うのなら、子供が成功した後にお金をあげるなら問題ありません。
子供はすでに資産も作っているし、依存しない確かな心があります。
何かと子供のためといって、子供から離れられない親が多いですが、
子供は自分で考えて先に進みます。子供の未来を潰さないように
お金も物も与えすぎには注意しましょう。
過度に与えていいのは愛だけです。