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アフリカの国が豊かになれない理由

未だに途上国の多くがアフリカに存在します。

世界経済が良くなってきても、これらの国の経済は発展しません。

 

この原因になっているのが、アフリカの歴史にあります。

アフリカの地図を見ると、ヨーロッパやアジアの国とは違って直線的な国境を

認めます。

これは列強の国々が植民地にしていた名残です。ほとんどがヨーロッパの国の

植民地となり、アフリカの国の事情も考慮せず、自分たちの利益のためだけに

国を分断しました。

もともとアフリカの国にはたくさんの部族や民族がいて、それぞれに自治をして

生活していましたが、列強の国の慈悲もない国境制定により、部族や民族が

バラバラになってしまいました。

 

世界大戦が終わり、多くの国が独立を果たしました。

それぞれの国では、優位になる部族や民族が政権を取り、自分たちに都合のよい

政策を進めてきました。もちろん他の民族からは反対の声や不満も多くでます。

そしてそれは、やがて武力行使に発展し政権転覆に向けて動き出します。

 

しかし、政府の後ろには欧米の支援があります。

最新の武器などが提供され、政府はそれを使用し、不満勢力を排除します。

最新鋭の兵器には住民はなすすべもありません。

 

なぜ、欧米諸国は今は関係のない政府に援助するのでしょう?

 

これには植民地時代からの欧米諸国との繋がりに関係があります。

政権を取った民族は、多額の資金や資源の利権を欧米諸国に譲渡する代わりに

自分たちの保身をお願いしているのです。

そこで巻き上げた資金はパナマなどのタックスヘイブンに一旦移り、

資金洗浄をしてから欧米諸国に流れます。

 

他にもチョコレートがいい例です。

アフリカの国でカカオの生産が行われ、加工、販売は先進国で行われます。

カカオ生産はあまりお金にならず、大変な汚い作業ばかりをアフリカの国に

任せています。

もし、本当にアフリカの発展を願うなら、加工、販売までアフリカに

委託するべきです。

 

結局は植民地時代が終わったものの、経済的な植民地化は変わらずあり、

それらがアフリカの自立を妨げているのです。

 

日本からは遠い国であり、馴染みの薄いアフリカではありますが、

同じ人間として、彼らが自立し自分の国を誇れる日が来ることを

祈っています。