最近、小中学校でインフルエンザが猛威を振るっています。
我が子もインフルエンザにかかり、クラスは学級閉鎖になっています。
子供がインフルエンザや風邪にかかる以上、一緒に生活する大人にも
感染のリスクが高まります。
実際、私も急に咳がでて、微熱が出てきたため、急いで病院に走りました。
幸いインフルエンザ、コロナともに陰性だったため、今は寛解に向かっています。
昔から「バカは風邪を引かない」という不名誉な諺がありますが、
これは事実なのか?ということを私なりに考察し解釈をしたいと思います。
まずは、この諺の”バカ”の定義からです。
ここでは知能が低いことや頭の回転が悪いことではなく、
「知識がない、知らない」と定義します。
言い換えると、「風邪を知らないため、風邪にかかったことに気づかない」
とも言えます。
この世にあるすべては人間が勝手に区別して、勝手に名前を付けているだけなので、
実際に”もの”があるのかさえ、疑わしいのです。
つまり、人間が”もの”を存在していると思い込んでいるため、
あるように感じているだけかもしれません。
アフリカのある部族では、”未来”という概念がなく、また我々の”未来”に該当する
単語自体がありません。しかし、この部族の幸福度は先進国と比較しても
高いことがわかりました。これは未来という概念がないため、「老後のお金を
どうしよう」などの将来の悩みがないとも言えます。人間の不安のほとんどは
未来に対する不確定からきます。
つまり、概念や言語がない状態では、その”もの”が存在しないのです。
悩みの原因そのものが存在しないため、将来に悲観することなく幸福度が
高いのだと推測されます。
次に考えられるのが、人間の思い込みです。
人間は「こういう人間になりたい」と強く思い続けると、
本当にそのような人間になっていくことが解っています。
強く思うと、脳はその理想と現実のギャップをなくすように働き掛け
そのような人間になっていくのです。
自分が風邪というものを知っていると、鼻水がでたときに、これは風邪かも
しれないと思います。そのときに思い込みが働き、症状は鼻水だけなのに
「そう言えば喉を痛いような気がする」や「頭も痛い気がする」と
知っている風邪の症状を思い出していきます。
本来、人間の体には細菌やウイルスは存在していますが、活性化しなければ
発症しません。
しかし、脳が風邪だと思い込むと、体内に存在する細菌やウイルスに攻撃を
仕掛けて風邪の症状を本当に作り出してしまう可能性があります。
上記の仮説をまとめると「知っている」と「思い込み」によって
実際に風邪に罹患することがあると言えます。
逆に考えると風邪を知らなければ、思い込みは働かず、
風邪に罹患しないと言うこともできます。
古来の人が「バカは風邪引かない」と考えたのは、「下手に知識をかじって
頭でっかちになってしまうのは、”もの”の本質を見抜けず、過ちを犯してしまうよ」
という偉大な自然の真意を我々に伝えたかったのかもしれません。
我々は「知っているようで知らず」「見ているようで見ていない」
生き方をしています。本当の知識を追い求め、自分の内面や体を
よく観察し理解をする。このことをしていけば、偽りに惑わされることなく
自分に正直に生きていけるはずです。
「バカは風邪を引かない」実はものすごく奥深い諺なのかもしれませんね。