来週、我が子の卒業式です。
小学校6年間は長いようであっという間に過ぎました。
もう使わなくなった教科書が山積みになり、寂しそうにしています。
懐かしく思いページを開くと、ピンクやオレンジや水色などの蛍光ペンで
線が引かれています。頑張って勉強していたのだと思い、感心しました。
ところが、重要な太線のところに線が引かれていると思いきや、大部分に
線が引かれているではありませんか。
全体に彩られた色彩は、まるで現代アートのように美しく目が奪われます。
おまけに、偉人の顔もデコレーションされて別人に変わっています。
余程、勉強が楽しかったに違いありません(笑)
ただ使っている脳の領域は記憶を司る海馬ではなく、視覚を司る後頭葉が
活発化していたことでしょう。
人間が注意を集中できるのは3つまでです。それ以上は散漫になってしまい
ミスが多くなります。タスク管理においても3つが最適と言われ、やるべきことが
多過ぎると、逆に手につかず効率が悪くなります。
3つが人間の限界なのでしょう。
女性に多いのは、マルチタスクができるという根拠のない自信です。
男性にも、何人もの女性を同時に愛せるという根拠のない自信があります。
(これは自分の寿命を縮める行為なので、控えたほうが無難です)
マルチタスクは脳の構造上、無理なことが証明されているので、1つのことに
集中して終わられていくことが、本当の効率化です。成果より頑張っている過程を
重視する女性が多いので、「たくさんのことを同時にこなせる私は素敵」という
思いが強いのでしょう。男性は成果主義なので、この対立は38度線で睨み合っている
国のように均衡状態が続くのでしょう。
本当の効率化を求めるなら、墓場への直行が最短ルートです。
しかし、それでは楽しむ余地がなくなってしまうので、まずは優先順位を
しっかり考えることです。1番にやること、2番目にやること。これを明確に
して書き出しましょう。3番くらいまでできれば、それ以降は大事なものでは
ないでしょう。
何が重要で、何を先にやらなければいけないのかをはっきりさせること。
これができるだけでも、優秀な人間になれます。
ひとつずつ終わらせていくことは達成感にも繋がり、やがて男女の38度線も
壊して統一を果たすでしょう。世界平和は意外に身近にあるのです。