先進国では、平均寿命が延びて100歳を超えるのが当たり前になってきた。
食生活の変化や医療の発達により、一世紀前に比べると20年も30年も
寿命が延びている。これは驚異的なことだ。自然界の生物では有り得ないことだと
考えると、人間は自然の摂理に反して生きているのかもしれない。
自然の中で生きることができないものは、自然淘汰される運命のため、人類滅亡を
唱える人は未だに多くいる。
しかし、これが現実でこれからも寿命は延び、孫やひ孫の時代になると
人生200年の時代が来る可能性さえある。
この事実は全世界の人が受け入れているのは間違いない。
しかし、実際のライフスタイルはどうかと言うと、数十年来変わっていないのでは
ないか?
従来、「高校や大学を出る教育期間」「仕事をする就職期間」「引退して老後を過ごす
期間」の大きく3つの期間に分けれる。
寿命が延びることで変わってくるのが、就職期間と老後の期間である。
今までの定年が60歳だったのが、65歳になり、この先延びる可能性さえある。
引退後の生活も30~40年近くなり、時間を持て余したり、生活費の心配も
出てくる。
老後2000万問題や医療費の増額など、寿命が延びることに対するお金の問題
ばかりがクローズアップされ、寿命が延びるメリットは一切ニュースにはならない。
メリットの1つとして、1つの仕事を長く続けるのではなく、他にやりたい仕事を
やることができることがある。
長期間同じような仕事をするとマンネリ化したり、飽きて
充実度が下がってしまう。それなら60歳くらいで今の仕事を辞めて他の
仕事を始めるにもいいことではないか。心機一転、新しいことを始めることは
気持ちも若くなり、人生のモチベーションを維持する上でも必要なことだ。
しかし、いきなり右も左もわからない世界に飛び込むのは勇気がいることで、
老化とともに、脳の記憶力に不安もある。
そのため早い時期から、引退後の生活を考える必要があるのだ。
資格取得のための勉強、楽器の練習、読書をして必要なスキルを
若いうちから獲得するのです。ある程度形になっていれば、老後の心配も
いらない。自分の好きなことをやるだけ。
柔軟性を持って、新しい知識に触れ、自分の目で新しい世界を見ていく。
時代はどんどん変化をしていくものだから、それに伴って自分も変わらなければ
置いていかれてしまう。
自分の将来をしっかり考える、いい機会ではないだろうか。
楽しんでこその人生なのだから。