私には小学生の娘がいます。成績は悪いほうではありませんが、語彙力がないのか
文章を書く力が乏しいです。学校のプリントなども1行くらいで終わっていまい、
文章というよりは単なる感想で終わっている感じです。
親としては、読解力や書く力を付けさせてあげたいと思っていますが、
本を読むのが嫌いで、一冊読破したことがあるのかも疑問なくらいです。
夫婦で教育や子育ての本を読み検討を繰り返しましたが、増えるのは
親の読書量のみです。「親が読むのではなく、子供に読ませなくては意味ないじゃん」
と自分にツッコミを入れるくらいしかできません。
そこで私は、「なぜ本が読めない」「なぜ文章を書けない」から一旦離れて
「なぜ文章を考えられないか」を考えることにしました。
なぜなら、読解力や書く力以前に、自分の意見を考える力が弱いのではないかと
考えたからです。
普段子供と会話しているときも、説明が下手で単に語彙力がないのかと
思っていましたが、よく考えてみると、頭の中で”自分の意見をまとめる”考える力が
足りなかったのです。
その仮説を基に、まずは自分の意見を書き出して、どう思っているかを認識することが
先決だと判断し、それを克服する方法を考えました。
最近読んだ本の「さみしい夜にはペンを持て 古賀史健著」の中では、
いじめられっ子のタコジロー君がヤドカリのおじさんと出会い、
自分を好きになったり、自分の気持ちを表現するためには日記を書くことがいいと
教わりました。それによって自分を変えていくストーリーです。
自分を客観的に見て、自分の気持ちに気づくには日記が最適なこと。そして日記は
未来の自分への手紙で、誰も見ない日記でも読者がいるというものでした。
つまり、ありのままの自分をさらけ出して、自分を認めること。自分は消えゆく
惨めな生き物ではなく、未来には立派に成功している自分がいます。
それを認識するために日記を未来の自分に託すのです。
この本に感銘を受け、日記が自分を意見をまとめるいい方法だと思いました。
しかし、ただ日記を書くだけでは、自分の考えをいうのは難しいと思い交換日記と
いうアイデアを浮かべました。
最近の子は、交換日記自体を知らないというので時代を感じましたが、
文章による親と子供の会話なら、ゆっくり自分の考えをまとめられるのでは
ないでしょうか?
まだ始めたばかりで成果はわかりませんが、子供に良い変化が表れれば幸いです。
経験こそが財産です。これからも多くのことを経験して成長してほしいと
切に願っています。