楽しいことをしていると、あっと言う間に時間が過ぎている経験がありますよね。
逆に嫌なことをしていると、なかなか時間が経たずに、時計を見ても、
まだ5分しか過ぎてなかったということも、あるあるですね。
アインシュタインの相対性理論では、時間の流れは相対的があり、
絶対的な時間は存在しないということが証明されています。
物体が光速に近づくにつれて、時間の流れが遅くなります。
地球の周りにある人工衛星は地上とは時間の流れが異なるので、
相対性理論の数式を使用しないと修正ができません。
我々の日常生活でGPSを問題なく使用できたりするのは、この相対性理論が
あるおかげです。
物理の話は難しいですが、多くの人が体験から時間の感覚は一定ではないと
感じているはずです。
では、ネズミとゾウの体の大きさが違う動物ではどうでしょうか?
これについてアリストテレスが、時間の感覚は心臓で感じていると
考えました。ネズミの心拍数は1分間に約600回、ゾウは約20回です。
これはネズミはゾウに比べて30倍も速いペースで生活していることなのです。
言い換えれば、30倍もエネルギーを使っているということです。
どちらの動物も生涯の心拍数は約15億回ほどで死を向かいます。
そのため、ネズミはエネルギーを多く使ってしまい寿命は短く
ゾウはエネルギーを使用しないので長生きです。
やはり大きさが違うことでも、時間の流れが違います。
我々人間でも子供と大人では時間の流れが違います。
子供は時間の流れが早く、夏休みなどはあっと言う間に終わってしまいましたよね。
大人、特に老人になってくると時間の流れはゆっくりになります。
定年して仕事がなくなれば、一段と時間の流れがゆっくり感じるはずです。
しかし、大人になっても、仕事が忙しかったり、趣味で精を出す人は
時間が早く過ぎる感覚があります。これは日常生活が変化に富んでいるからです。
この変化が多いほど、時間の流れが早く感じるのです。
また老人でも、孫が遊びに来てるときに勢いに圧倒されて、時間が早く過ぎて
いくはずです。
つまり、変化が多く充実した生活を送れば、時間はあっと言う間に過ぎていきます。
逆に公園でゆっくり読書でもして過ごせば、時間はゆっくり感じるはずです。
社会で生きているときは、我々は絶対的な時間に支配されて時間の奴隷のように
生活しなければなりませんが、休日は過ごし方によっては、自分で時間を
コントロールして気持ちも時間もゆったり過ごせるチャンスです。
忙しさに忙殺されないように、時間を意識してみましょう。