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今もっとも熱い学問、地政学

最近書店に行くとビジネス書の棚に必ずといっていいほど、地政学のコーナーが

できていて目を引くものがあります。

地政学とは地理と政治学を掛け合わせた学問で、地理から国際政治の動向を

考察するものです。

 

例えば、なぜロシアはウクライナに戦争をしかけたのか、なぜ中国は南シナや

台湾に侵攻しようとしているのか、といったことも地政学で説明がつきます。

 

まず地形的に大陸国家と海洋国家の2種類が存在します。

日本やイギリスなどの海洋国家は周りに海という強固な守りがあるため、外敵に侵略されにくいです。

しかし、大陸国家は他の国家と隣接し、侵攻は容易です。このため中国やロシアなどの

大国は昔から侵略される危機を感じて、他から侵略されるなら先に侵攻し領土を

拡大し維持しようという思想に発展します。特に中国は昔から異民族の侵攻が多く

万里の長城ができたのも、このためです。

 

次に大国ゆえの政治体制の話をします。

 

中国の内陸部はステップ気候で草原が多い土地でした。

雨も多くないため農業には適さなかったのです。

そのため農業をやるには大規模な灌漑工事が必要でした。

大規模な工事は小国家では難しく必然的に中央集権国家が誕生したのです。

しかし、中央集権国家の弱点として権力が集中してしまうことで

民衆からの不満が起きやすく、何度も国家が変わったのが中国の歴史です。

それ故に強い国家を民衆にアピールして維持しなければ、国家の存続が危ういのです。

 

ロシアにしろ中国にしろ、領土拡大は自国の力を民衆にアピールするために

必然的な行為で、むしろ弱さが露呈などすれば、革命が起き自分の命が危機に

晒されます。

このような経緯があり地政学的に他国に侵攻するのではと考えられています。

 

そもそも地政学とは相手の立場になって物事を考えるといった思考が重要視されます。

例えば、自分が中国のトップだったら、台湾侵攻についてどのように

考えるのだろうと想像することです。

 

これは国際政治だけではなく対人関係全般に言えることです。

常に相手の立場に立って相手ならどんなことを思うのかと考えることが

良好な関係を気づくことに必要なことだと思います。

すべての国が相手の立場になって慈しめば平和な世の中になるのではないでしょうか