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半導体戦争

ソフトバンクグループが傘下の英国の半導体設計のアームをナスダックに

上場させるニュースがありました。

 

台湾のTSMCアメリカ、アリゾナ州に大規模な工場を建設する予定もあり

世界中で半導体を巡る熾烈な争いが起こっています。

 

現代では、半導体がないと生活できないくらいの必需品になり、

スマートフォン、電化製品、車、軍事、その他多くの物に搭載されています。

20世紀の石油と同じくらいに貴重な資源です。

 

半導体とは、電気を通す導体と電気を通さない絶縁体の中間の物で、

それぞれが半々なので半導体と言われます。

 

一概に半導体と言っても、半導体を設計する会社(ファブレス)、製造する会社

(ファンドリー)、素材を提供する会社、半導体を製造する機械を作る会社など

多岐に渡ります。かなり細かく工程が分かれていて、それぞれ得意な会社があり、

サプライチェーンを組んで作製していることが多いです。

 

米国がトランプ大統領だった頃、中国のHUAWEIの製品がスパイ行為に使われているとの疑いがあり、半導体関連の輸出を禁止する措置をとりました。

これにより、中国製品の生産が頓挫する事態に見舞われ、半導体が兵器に勝る武器になることが証明されました。

 

これからは半導体を確保した国が覇権国家になる可能性が高いため、

各国の注目が集まっているのです。

特に半導体において一番の技術を持ち、シェア率No.1の台湾TSMCが鍵を握ります。

アメリカと中国による台湾有事は、この会社を巡る戦いと言ってもいいでしょう。

 

一方、我が国日本はというと、世界でも高い技術力で開発していた過去もありますが、

台湾、韓国に負けて、落ちぶれてしまっています。

モリーでは東芝から引き継いだキオクシアが頑張っていますが、

製造では、まったく歯が立ちません。しかし、素材では味の素が

シェア率が100%近いものもあり、まだまだ世界から必要とされている分野も

あります。

 

日本にはまだまだ隠れた技術がたくさんあり、NTTも電気ではなく、光を使って

半導体を作動させる技術を開発しています。ソニーもC-MOSセンサーでは

世界シェアが50%以上あり、底力はあるはずです。

是非、半導体戦争を制し、技術大国日本として、もう一度世界で輝く日を

待っています。