わたしはビジネス書だけでなく、漫画も大好きです。
家の本棚は漫画で溢れているので、家族も呆れていることでしょう。
ここ数年よく目にするのが異世界転生ものです。それだけでひとつのジャンルが
確立されています。「転スラ」や「陰の実力者になりたくて」は主人公の
圧倒的なチート感が見ていて安心感があり、わたしの大好きな漫画です。
しかし、他の恋愛漫画やスポーツ漫画と違った残念な一面があります。
それは終わりがないことです。
恋愛漫画は恋が成就して結ばれればハッピーエンドになります。スポーツ漫画も
大会で優勝したり、マネージャーや幼馴染と結ばれて綺麗に終わることができます。
転生ものは恋愛要素はあってもハーレムだったり、逆に一途に結ばれても冒険は
続きます。どんなに強くなっても、また新たな強敵が出現し、さらに強くなる
無限ループの繰り返しです。作者が終わり方を考えているかはわかりませんが、
多くの漫画は途中で打ち切りになったり、中途半端に終わってしまうことが
多い気がします。
人生も同じですね。
多くの人は自分の人生の終わりを考えていません。今が良ければ最高で、それが
この先永遠と続いていくと勘違いしています。そのため予想外の出来事が
起きると対応できず、社会のせい、他人のせいにして一生呪って生きる闇魔術師
そのものでしょう。
スティーブン・コヴィー著の「7つの習慣」でも書いてあるように、毎日全力で
生きるためには、自分の終わりを想像することです。自分の葬儀をイメージして
残した友人や子供にどんな最期の言葉をかけてほしいのか?「優しい人だった」
「威厳に満ちた人だった」「自分の持った格好良い人だった」。それを想像して
その通りに生きればいいのです。
最後のゴールが明確ならば人間は頑張って生きることができます。
山頂がわからない山に登ろうとする人はいません。
終わりよければ、すべて良し。
最後を上手に締めくくることが、格好良い生き方です。
是非、わたしの好きな漫画たちも、最後で感動させてほしいものです。