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sony カメラメーカーの逆襲

昔から写真を撮るのが趣味で、桜や紅葉の季節になると一眼レフを

持って出掛けています。カメラはキャノンやニコンソニー富士フイルムなど

いろいろなメーカーを使ってきましたが、今は富士フイルムの色が気に入って

愛用しています。一時期フィルム写真にもはまって撮っていたため、写真の

発色に近い富士フイルム技術には脱帽です。

 

昔はキャノン、ニコンの二大メーカーがシェアを独占し他者の進撃を

阻んできました。カメラにはかなりの技術が必要なため、新参メーカーでは

開発が難しく参入を諦めるのが大半でした。

 

今回取り上げるのはソニーです。

ソニーデジタルカメラを作ることはできましたが、

一眼レフでは、ファインダーに必要なペンタプリズムの開発ができず

苦労していました。

ペンタプリズムの精度によって見え方が変わるため重要な部品です。

まさにカメラの心臓部です。

 

そんなとき、コニカミノルタが経営不振で写真部門が売却されます。

真っ先に交渉を進め、買収に成功します。コニカミノルタはカメラの老舗メーカーで

ソニーにはない光学ファインダーの技術を持つ会社です。その技術を使い

最高の光学ファインダーを搭載したα500という名機を誕生させます。

 

しかし、コニカミノルタの技術者への対応が悪かったのか、ほとんどの

技術者がやめてしまい、最高のファインダーを搭載したモデルは、後にも先にも

この機体だけになってしまったのです。

 

これで諦めるかと思った矢先、光学ファインダーを捨て、電子ファインダーに移行を

はじめます。まだ、どのメーカーも開発していなかったことです。

初めのうちは電子ファインダーの精度が低く、しばらくは低迷が続きましたが、

一眼レフを作りたいという熱い情熱が燃え続けたのでしょう。

 

レンズはドイツの名門、カールツァイスと共同開発しツァイスのレンズを

使うことができました。

光学ファインダーを捨てたことにより、ミラーレスのカメラを開発し

光学ファインダー搭載の一眼レフより圧倒的に小型で軽量のカメラの開発に

成功したのです。

 

今やミラーレス部門では、キャノンやニコンを抜きシェアではトップに立ちます。

何事も逆境を乗り越える忍耐力と、発想の転換という頭の柔らかさ、

そして明確で熱い夢を持ち続けることで、成功を手にできます。

ソニーが他の会社と圧倒的に差をつけて勝てた理由は

この燃えさかるような熱い情熱を持った社員たちの差ではないでしょうか?