以前、褒めない、叱らないという記事を書きましたが、
これは子育てにも応用できます。
確かにアドラーの理論を実践するのは、難しいところもあります。
片付けをしない、宿題をしない、全然言うことを聞かない子供に対しては
叱りたくなりますよね。子供は親が導かないといけないと
多くの親が義務感を持っているのかもしれません。
しかし、ここで大切なのが、子供を一人の人間として扱うことです。
どうしても叱ることによって、子供を下に見てしまい、上下関係を作ってしまい、
子供は親に逆らえなくなってきます。これでは親に依存することが強くなり、
将来、自分で決断できなかったり、誰かの指示がなければ動けない子に成長してしまうリスクがあります。
子供はやらなければいけないことが、わからないだけかもしれませんし、
やり方を知らないだけかもしれません。
まずは、教えてあげることが大切です。
そして、「やりなさい」と命令するのではなく、「やってくれるとうれしい」という
気持ちを伝えてあげましょう。子供は、相手の気持ちがわかると、貢献した感じがして
満足感が得られます。他者に貢献することは、幸せなことだと覚えていきます。
逆に叱られると、子供は本能的にこの人は人間的に未熟な人だと判断し
逆効果になる可能性があります。特にお説教や、昔のパパやママはこうだった
などの自叙伝などを話されても子供は困った顔しかできません。
うわべだけで子供をしつけることは、人間扱いしていないも同然です。
子供は大人以上に見る目があります。
まず、大人がしっかりとした人格を持って、尊敬できる人間でなくては、
子供はついてきません。「親の背中を見て子供は育つ」という言葉がありますが、
まさしく親の誠実さ、勤勉さをみて子供は学んでいくのだと思います。
子供の気持ちに寄り添い、子供が困ったときには必ず力になることを
普段から伝えることです。失敗したら、なぜ失敗したかを一緒に考え、
これからどうすればいいのか、話し合いましょう。
やることを導くのではなく、子供を未来に導くのが、親の役目です。
親と子供、共に成長してこそ、新の子育てではないでしょうか。