人間は幸せになるために生まれてきます。
例外はなく誰にでも幸せになる権利を持っているのです。
多くの人は幸せが何かを知っています。
「優しい家族に囲まれていること」「心を許せる親友がいること」
「温かいご飯が食べられること」「お金に困らないこと」...。
しかし、実際に幸せに感じる人が少ないのは、なぜでしょう?
国連の幸せな国の調査では、デンマークやノルウェーなどの北欧諸国やスイスが
上位に入り、アメリカやイギリス、日本といった経済先進国は上位には
入りません。またブータンはGDPではなく国民総幸福量で国の豊かさを示そうと
して話題になりました。
しかし、個々の幸せの定義が違うため、一概に基準を作って比べることが
難しいのです。極端な話、貧乏でも家族がいて幸せな人もいますし、
離婚して幸せになった人もいます。ネットやSNSの普及によって人と比較する機会が
増えたことが、幸福度を下げたというデータもあります。
自分なりの幸せの定義を確立していれば、それで幸せなはずなのに
あちらこちらから余計な情報が邪魔をしてくるため、みんな困るのです。
そんな曖昧な基準の幸せですが、万人に共通する基準もあります。
それは目的を持って生きることです。
お金や物で欲求を満たしても、一時的に満たされるだけで、また欲求不満の
繰り返しです。しかし、人生において目的があると、それに向かって頑張るために
日常も充実し、心は満たされていきます。
壮大な目標でなくても大丈夫です。「来年海外旅行に行くから英会話を頑張ろう」
「夏に向けてダイエットをしよう」などでいいのです。
クリアしやすい目標の方が達成感を得やすいので、最初は簡単な目標から
はじめてみるのがいいでしょう。
目標を持つだけで、気持ちが前向きになり、ドーパミンやセロトニンといった
幸せホルモンの分泌が多くなります。新しいことをはじめるのも脳の活動を
活発にすることに繋がるので、認知症やアルツハイマー病に罹患する確率が
低くなります。
人間の活動の約半分の時間は、茫然とした思考停止状態だと言います。
それを少しでも自分の意志で判断、決定していくことを増やすと、自然とポジティブな
自分に変わっていくのがわかります。
少しの工夫で幸せな時間を過ごせるのなら、やり甲斐があると思いませんか?
幸せを求めるのではなく、自ら幸せになりにいくイメージです。
まず意識を変えるところからスタートしてみましょう。