有心の百錬、鋼を成す!

常に自分の成長を目指して!

心をポジティブで埋めよう

すべての人間には自分独自の苦しみがある。

悲しみ、苛立ち、怒り、失望、自己憐憫、嫉妬、不安 これらは細かい違いは

ありますが、全部苦しみの感情です。そしてこれらの苦しみは脳が躍起になって

探してきたものでもあります。

 

脳は200万年前から大幅に変わっていないので、古いソフトウェアのまま

アップデートされていない状態です。これらの苦しみの感情はとても役に立つ

警報装置でした。サーベルタイガーや毒蛇、毒キノコなど、常に危険と

隣合わせだったその当時、ネガティブな感情は我々の命を守るために懸命に

働きました。楽天的や勇猛果敢な人は早々と命を落としていたことでしょう。

そういうシステムのため、ポジティブな感情は一瞬で終わってしまうが、

ネガティブな感情はしばらく続くことになります。

 

現代社会では、命の危険は身近ではありませんが、脳の危機感は変わらずに

残っています。サーベルタイガーや毒蛇、毒キノコが人間関係、仕事、生活に

置き換わっただけです。そのため、脳は常に危機的なものを優先的に探し

自分の身を守ろうとします。常にネガティブに考えてしまうことは

脳の機能故の働きなので問題ないのです。

 

しかし、これらの苦しみの感情が常にでてきては生きていくのがつらくなります。

苦しみは数多くありますが、本質を辿ると3つに分類されます。

「失うことを恐れる」「減ることを恐れる」「不可能だと思い込む」。

失うことは愛や尊厳など大切なものを失った、または失ったと思い込むことです。

減ることは自分の喜び、お金、成功が減ること、または減ったと思い込むことです。

これも失うと同様に他人の行為が引き金になります。最後は愛、名誉、チャンスなどの

価値があるものが絶対に手に入らないと思う、または思い込むことです。

 

何度も 思い込む と書いたのは、実際に失ったり、減ったりしていなくても

思い込みで脳が勘違いしてしまうことが重要だからです。

つまり、実際には失ったり減ったりしていないのに、他人に対し

怒り、苛立ち、不審に思ったりしているだけなのです。

 

思い出してください。脳はネガティブな感情が大好きです。躍起になって探している

のです。それは脳のソフトが古く、アップデートできないからです。

 

それではどうすればネガティブな感情から解き放たれるのか?

 

それは常にポジティブなことを考えればいいだけです。

脳は優秀ですが、2つのことを同時に考えることができません。

脳がネガティブを探すのに先回りして、先にポジティブで脳を埋めてしまえば

いいのです。

この世のすべてのものは対極の関係があり、ネガティブなものでも、探せば

ポジティブなものが存在します。例えば、気の弱い人は言い換えれば、優しい

温和な人とも言えます。自分の周りにあるものを常にポジティブに考える

習慣ができれば、必然的にネガティブな感情が浮かびにくくなります。

 

ポジティブを探すのが苦手な人は可愛くて心が和む推しグッズや手触りの

好きなものを常に携帯して、負の感情が出たときにそれで癒されましょう。

 

仏教でも感情は常に正か負どちらかに傾くと言われます。中間は飽きてくるので、

やがて負に移行していきます。常にどちらかに振れるなら、気分のよいポジティブな

感情でいたほうがいいでしょう。

 

すべてのことは気の持ちようです。心をポジティブなもので一杯にして

気持ちのいい生活を送りましょう。