日常生活において、誰でもイライラしたり、怒ったりすることがあると思います。
感情がある以上、他人と社会で生活する以上、怒りはあるものです。
お釈迦様や聖人ですら、大声で怒鳴ったりはしないけれど、
イラっとしたとは思います。
この世界に他の人間が存在せず、自分一人だった場合には、この怒りという
感情は存在しません。この感情は常に他人に対して起こるものなのです。
だから、他に誰もいなければ、怒りという感情を知らずに、生きていくことになり
心は平穏かもしれません。(もっとも、人間は一人では生きられないので孤独を
感じて早く死ぬかもしれませんが)
怒りの感情自体がコントロールできれば、生きるのが少し楽になると
思いませんか?
脳科学的には怒りの感情が発生してから6秒経てば、理性を司る大脳新皮質が
怒りを押さえ込みにかかり、感情が落ち着いてきます。
つまり、「なんだこいつ!」っと思ってから6秒我慢すれば、怒鳴ったり
胸ぐらを掴みにいなくてもよくなるのです。
しかし、人間はそんな理性的な人ばかりでは、ありません。
感情の発生から、無意識にすぐ行動のパターンが習慣化されている人は
我慢している暇もなく、脳が勝手に動いてしまいます。
その解決法として、怒りに点数を付ける習慣を身につけます。
例えば、相手の心ない発言に「この怒りは6点」、横入りされたら「この怒りは8点」
など十点満点でも百点満点でもいいですが、点数を付けていきます。
普段から、このトレーニングをしていると、怒ることがあっても先に
点数を付けることを優先します。点数を考えている内に、6秒は経過して
怒りはおさまっていきます。
さらに、この点数を考えるという行為は、脳の無意識下での行動をキャンセルし
怒りを自分のコントロール下に置くことができます。
自分の行動を思い返し、怒りやすいなと思う人は、常日頃から
このトレーニングをしてみては、いかがでしょうか?
怒りをコントロールするのは、相手のためではなく自分のためです。
怒りは相手も自分も幸せにはしません。
平穏な日々が送れれば、怒りのエネルギーを他のことに使うことができて
もっとパワフルに人生を送れるはずです。
今日から実践する習慣が、また一つ増えましたね。