有心の百錬、鋼を成す!

常に自分の成長を目指して!

今日、一日の区切りで生きよう

過去の出来事にくよくよして後悔したり、

未来に不安を覚え悩む人は多いです。

これは人間の性なので、普通の反応であり、これこそが人間なのです。

 

人間の持つこの性分が、時に我々は悩ませ、苦しめることになります。

過去は変えられないため、どんなに後悔しても、自分を苦しめるだけです。

変えられない過去よりは、これから変えることのできる未来に目を向けましょう。

 

しかし、未来は不確かで、何が起こるのか、そのときが来てみないとわかりません。

心配事の97%は起こらないというデータもあるように、不確かなものに

対しては漠然とした不安しか残りません。

つまり、未来にばかり目を向けるのは不安を抱き続けるだけなのです。

 

では、過去にしがみ付くのもだめ、未来に期待し過ぎるのもだめでは、

我々はどうすればいいのか?

 

それは今日一日を精一杯生きるだけです。

昨日、今日、明日と連続する時間を区切って、今日一日しかないと思って

生きるのです。

人間は毎日明日が来るため、時間が無限にあるような錯覚を覚えます。

その錯覚が、今日やるべきだったことを明日に引き延ばしたりします。

 

ホワイト・クィーンことエリザベス女王が言った言葉があります。

「明日になったらジャムがあるとか、昨日だったらジャムがあったのに

といっても、それは今日のジャムでは絶対にないのだ。」

 

私たちのほとんどが、昨日のジャムをあれこれ考えたり、

明日のジャムについて悩んだりしています。

今日のジャムを今パンに分厚く塗る代わりに。

 

スーパーマリオをやったことのある人はわかると思いますが、

クッパの部屋に行くとシャッターが閉まって、クッパと戦います。

無事にクッパを倒すことができたら、次のシャッターが開いて

ピーチ姫を助けます。

 

そのようなイメージで今日が終わったら、昨日と今日の間にシャッターが

閉まり、今日一日を全力で生きると、また次のシャッターが開く を繰り返す。

今日一日しかないと思うと、明日に引き延ばそうとすることも、

だらだら生きることもなくなり、人生が充実し達成感が得られます。

明日がどんなステージなのか楽しみになるはずです。

この小さいステージのクリアを楽しむことこそ、人生を楽しむための秘訣です。

人生はある日突然、幸せになるものではありません。

毎日の小さい楽しみの積み重ねが人生そのものになるのです。

今日があることに感謝しましょう。

 

最後に感動する詩があったので紹介して終ります。

インドの著名な劇作家のカーリダーサのものです。

 

「夜明けのあいさつ」

 

今日という日に目を向けよう!

これこそ生命、生命の中の生命なのだ。

その短い行程の中には

君の存在の真理と現実とがすべて含まれる。

   生まれ育つ喜び

   行動の栄光

   美の輝き

昨日は夢に過ぎず

明日は予感でしかない

精いっぱい生きた今日は

すべての昨日を幸せな思い出に変え

すべての明日を希望の見取り図とする

だから目を開こう、今日に向かって!