有心の百錬、鋼を成す!

常に自分の成長を目指して!

いい人 悪い人

現代において一般的にいい人と言われるのが、優しくて、思いやりがあり、

お金より夢に向かっている人でしょうか?

 

逆に悪い人とは、権力や地位を持った人、お金儲けをしている人がよく言われます。

 

キリスト教が出来る以前の社会では、リーダーシップがあり、筋肉もあり、

地位もあり権力もある、そんな人がいい人と言われていました。

これは普通に考えても、いい人でしょう。

 

しかし、キリスト教が布教され、世界中に広まっていくと、

いい人と悪い人の価値観が逆転します。

 

権力があり、他より秀でた物を持った人は事業にも成功し、資産を持つ人になります。

キリスト教は個人で資産を持つことを禁じていたので、お金を持つ人は悪という

価値観を植え付けていきます。教会にとってお金と権力を持たれると

厄介な存在になります。

 

逆に一般の市民は貧しい人も多く、そんな人たちはお金を持つ人に不満を

持ちます。それもキリスト教が布教に成功した理由にもなります。

 

本当は誰もがお金持ちになりたいものです。

しかし、我々は生まれたときから、道徳観、宗教、教育によって、

みんな平等で、平均値をこよなく愛し、右倣えの価値観を植え付けられて

生きています。

自分の自信のなさ、成功のために一歩踏み出す勇気が持てず、失敗したときに

他人に笑われる恐怖により、人と違うことをするのを萎縮してしまいます。

 

イソップ物語にきつねとブドウの話があります。きつねは高いところにある

ブドウが食べたかったが、届かないため、「きっとあのブドウは酸っぱいから

食べなくて正解だった」と自分に言い聞かせて諦めてしまいます。

 

多くの人がこのきつねと同じで、自分の能力のなさを誰かのせいにして

生きていかないと精神的に参ってしまいます。

 

きつねも、もっと努力したり、違う方法を考えたり、工夫することで

ブドウを手に入れられたかもしれません。

我々も、人と比べたり、自分を卑下にするのではなく、古代人のいい人を

目指して自分を成長させることです。