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トランプ大統領、再びか?

アメリカのスーパーチューズデーが終わり、共和党の代表はトランプ氏に

決まりそうです。日本での報道ではトランプ氏の過激な発言や行動が

取りざたされて、傲慢な人というイメージが強いでしょう。

政策にしても強気なものが多く、政府内だけではなく、他国からも

一目置かれて恐れられました。

「彼ならやりかねない」。仮想敵国である中国でさえ、海洋進出を

控えめにして大人しくしていたほどです。

バイデン大統領に変わった途端、中国の海洋進出が激化し、南シナ海

台湾への圧力が増しました。またロシアのウクライナ侵攻も、このためでは

ないでしょうか?

今のアメリカの弱腰外交が世界の秩序を乱し始めました。

アメリカ一強の世界体制は問題も多いと思いますが、アメリカが世界の警察と

して睨みを利かせることで世界の安定があったのです。

 

バイデン大統領が高齢なことや特に目立った実績がないため、次の大統領は

トランプ氏になりそうです。

彼がトップに立てば、ウクライナ侵攻や台湾の緊張も和らぐのではないでしょうか?

やはり世界のリーダーとして牽引する人は少しくらい傲慢で自我を通すくらいの

人が適任なのかもしれません。

 

先ほどトランプ氏の性格にも触れましたが、彼が歴代の大統領と大きく違うのが

経済界の出身だからです。自身でも起業して成功を収めた実業家です。

「メキシコとの国境に壁を作る」「自国ファーストで

経済の保護主義をおこなう」を実行しようとしました。一見異常な政策のように

思われますが、彼が得意なのでは経済です。

 

メキシコの国境問題は不法移民です。メキシコ国境の都市には犯罪組織が暗躍し

殺人、誘拐、レイプなどは日常茶飯事。ただの移民なら問題ありませんが、

犯罪がらみの移民が多いのです。そのため、アメリカの国境付近の街の治安が

悪化して、経済の低下が見られます。また国境警備にかかる費用も右肩上がりで

財政を圧迫します。年間に換算するとかなりの国費がそこに費やされることになる

のです。このため国境に壁を作り、取り締まりを強化するのは結果的に財政支出

減らすことになるので効果的です。

 

次はTPPからの離脱を表明した保護政策主義です。

世界の流れからすると国同士の関税を撤廃し、自由に貿易をしたほうが

経済が発展する感じがします。しかし、自国の産業をみると、海外に押されて

倒産する企業も増えることは確かです。一概に全部の企業が恩恵を得られるわけでは

なく、強い企業がより強くなり、弱い企業は倒産する。

そんな弱肉強食の世界になります。

一時期アメリカはカナダ、メキシコと共にNAFTAという自由貿易協定を結び

関税をなくして自由貿易にしました。しかし、結果的に経済を比べたときに

保護主義の方が自国の経済がよく回り発展したのです。

現在、NAFTAは撤廃されています。

 

アメリカファーストを掲げ、国民の愛国心を向上させ、経済も発展させる。

性格とは裏腹に緻密に計画された行動を認めます。

彼は怒りに任せて核ミサイルのスイッチを押す人ではなく、内面は冷静で

頭脳をフル回転させている財界人です。

 

2023年後半から過熱してきたアメリカ経済のかじ取りをどうするのか?

国際社会の秩序はどうなるのか?すべては彼の手腕によるでしょう。

再び、みんなが平和で安心して暮らせる世界になることを祈っています。