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呼吸は鼻から、食事は口から

人間の機能で呼吸は鼻から、食事は口から。

これは誰でも知っていることですよね。

逆では驚く人も多いことでしょう。

呼吸は口から、食事は鼻から。

 

さすがに食事は鼻からはあり得ませんが、口で呼吸している人が現代人です。

 

人類は太古の昔から、ずっと鼻呼吸をしてきました。私たちの祖先が

口呼吸になるのは、命の危険が差し迫ったときだけです。つまり、猛獣や

他人に襲われることがあったとき、全力で戦うか逃げるときだけ口呼吸を

使っていました。そのため、口呼吸は緊急事態のサインとなり、脳がストレスを

感じます。頭の中は戦うか逃げるかで混乱します。

 

普段あまり呼吸を意識していないと、自分がどちらの呼吸かわからないと

思いますが、一般的に鼻呼吸はお腹の横隔膜を使って呼吸する方法で、

鼻呼吸ができているとお腹が膨らみます。逆に口呼吸は胸郭を使ってする

呼吸になるので、胸が大きく膨らむのが特徴です。

自分が呼吸しているとき、どちらが膨らんでいるか確認してみましょう。

 

鼻呼吸のメリットは

まず、空気を吸い込むとき、鼻腔で温められるため、温かく湿った空気が

肺に届けられます。

次に、花粉やウイルスなどの病原菌も鼻腔で除去され、病気になるリスクを

下げることができます。

最後の役割が重要で、鼻は一酸化窒素の貯蔵庫のため、ここを空気が通ることに

よって肺に一酸化窒素が運ばれます。

 

重要なことなので、ここで一酸化窒素の説明をします。

1980年代まで一酸化窒素は毒ガスであり、光化学スモッグなどの公害の

原因と考えられてきました。しかし、現在はその性質が解明されて

一酸化窒素には、肺の中の気道や血管を拡張する作用があることが解りました。

つまり、鼻呼吸することによって、一酸化窒素が肺に供給され、呼吸がしやすく

なり、また鼻呼吸がしやすくなる好循環が起こるのです。

それ以外にも「血圧の調節」「恒常性の維持」「神経伝達」「免疫機能」

「呼吸機能」などの重要な役割があります。

 

鼻呼吸の必要性、重要性を理解してもらえたと思います。

現代の人は呼吸を意識することがないため、口呼吸になっていても

気づかないことが多いです。口呼吸が習慣化してしまうと、

病気やアレルギーになりやすかったり、猫背になってしまったり

すぐ息が切れて体力が落ちてきます。

 

普段から呼吸を意識して横隔膜を使いましょう。

鼻呼吸する習慣ができるだけで、今まで不調だった症状が

改善するかもしれませんよ。