週末の気温とは打って変わって、冬型の気圧配置によって低温、強風に
見舞われた月曜日、我が子の卒業式がありました。
まだランドセルの方が大きく、不格好だった入学式を昨日のように
思い出します。あれからもう6年が経ちました。
卒業式の服装は制服風の服や袴など綺麗な格好が目に付きました。
私の子供の頃は普段着で出席する子しかいませんでしたから、時代は
変わったとしか言いようがありません。
これもネットやSNSの力なのでしょう。みんな流行に敏感なんですね。
卒業文集を見ると将来の夢を明確にしている子も多いですし、哲学的な
人生の教訓を書いている子もいます。我々の子供時代には、こんなことを
知る機会も少なかったのですから、今の子供たちは大変恵まれていると
思います。
さて、折角の門出なので、我が子に手紙を送りたいと思います。
今の君には父の言葉を理解できないかもしれませんが、心の片隅でも残って
いたらうれしく思います。
最愛の娘へ
小学校卒業おめでとう。
6年という長い間、よく学校に通いました。時には楽しそうに、
時には嫌々しながら。化粧やお洒落に興味を持ち、友人と買い物やランチに
出掛ける姿を見ると大人になった気がします。しかし、精神はまだまだ
子供だと思うことが多いです。自分の思い通りにならないことには
イライラしますよね。覚えておいてほしいのは、人生は受け身では
思い通りにならないことです。自分で行動して切り開かなければ
理想の未来は手に入りません。そのためなら失敗しても問題ありません。
また挑戦すればいいのです。失敗を恐れて何もしないのが、一番の失敗です。
失敗した経験は成功に必要なアイテムに変わります。
ドラクエなどのRPGでは、低レベルで急いでも最後のボスには勝てません。
経験値を積み、武器やアイテムを揃えて、仲間と共に立ち向かうことが
必要です。人生も同じです。成功や失敗をたくさん経験した人はどんな
状況にでも臨機応変に対応できます。自分の強さや弱さを知ることは
最強の武器を持つことに繋がります。中学、高校では大きな壁にぶつかる
ことも多いでしょう。それらを砥石にして自分を磨き上げる意識を持つことです。
邪魔な壁としか思わなければ、それにしか見れないでしょう。しかし、自分の
視点を変えて、砥石だと思えば価値があるものになります。
最後に、自分を支えてくれる親友を持つことです。たくさんはいりません。
一人や二人でいいです。君を本気で心配して叱ってくれる人は親より
大事にしなさい。君が今後、人生に迷ったときには絶対に力になってくれる
でしょう。
将来やりたいことが夜空の星のように無限に広がっています。
時には雲に覆われて見えないときもあるでしょう。しかし、大事なのは
目に見えることがすべてではないことです。いつも一緒に読んでいる”生き方”の
本にも書いてありましたが、自分の信念を持って生きることです。
誠実、正直、勤勉などの信念は、どんなに周りが変わっても不変的なものです。
揺るぎないものが自分の軸にあれば、変化の激しい社会でも、流されることなく
自分を忘れずにいれます。つまり、どんな状況でも自分は自分なのです。
目に見えることばかりに気を取られていれば、本当に大事なものを
見失います。心を研ぎ澄まし、心の目で世の中を見ることです。
長々と説法のようになってしまいましたが、パパはいつまでも君の
幸せを願っています。化粧を頑張る君、ゲームをして一喜一憂する君、
キノコを毛嫌いする君、猫を愛でる君。どんな君を愛おしくて、パパの大切な
思い出です。青春を全力疾走しよう。時間は待ってはくれません。
中学ではどんな成長を遂げるのか、今から楽しみです。
将来、哲学や投資について語り合う日が来ることを楽しみにしています。
父より