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中高一貫校システムから子供の将来を考える

私が子供の頃は、地域柄もあるのでしょうが、中高一貫校は珍しいものでした。

あまり関心がなく、「高校受験がなくていいな」くらいの認識だったと思います。

 

我が子が中学生になり、先日塾で中高一貫コースの説明がありました。

日本に住んでいたら、世界の情報に疎くなりますが、世界では高校受験が

珍しいとのことです。ハリーポッターの世界では11歳から18歳の子供たちが

寮で一緒に生活をします。そのようなイメージだそうです。

 

日本有数の進学校である開成高校では、昨年度も東大に最多人数を入学させましたが、

そこも中高一貫を行っています。

中高一貫の最大のメリットは高校受験がないため、どんどん先取り勉強ができ

高校2年生までには高校3年の勉強まで終わらせられることです。

最後の1年は希望大学の受験対策に費やせると言うことです。

普通は高校3年では3年生の内容も勉強しなくてはいけないため、受験対策に

費やせる時間は限られてしまいます。そのため必然的に中高一貫校の合格率が高く

なります。

 

確かに大学受験を視野に入れていれば、中高一貫の考え方は理にかなっていて

メリットのある話でした。しかし、日曜に塾に行かなければならないこともあり、

我が子はすぐに断念していました。まぁ~当然ですよね。中学入ったばかりで

東大に行きたいと頑張る子は、全国でもそういないでしょう。友達と遊びたいし

他にしたいこともたくさんあります。

 

効率的な勉強法やシステムが確立しつつある教育ですが、一番の目的である

「何のために勉強するか?」「将来どうしたいのか?」が曖昧では意味を

なしません。結局、「いい高校に入る」「いい大学に入る」が目標になって

しまって入った途端に燃え尽き症候群になってしまう人が多くいます。

 

教育は専門家である学校の先生や塾の先生に任せて、親はできる限り

たくさんの経験をさせてあげて、子供が将来やりたいことを見つける

手助けをしてあげることが大事です。「子供が興味を持っていることが

仕事に生かせるのか?」「それにはどんな職業があるのか?」を

子供と一緒に話あって、将来のビジョンを少し鮮明にしてあげることです。

目標がしっかりできると、子供は自分から進んで勉強するようになります。

出来ない子は、それがわからないだけなのです。

 

今の教育に足りないのは、家庭での話合いなのはないでしょうか?

すでに勉強方法、教育システムは完成しています。生きる目標を一緒に

考えてあげましょう。