休日は妻と一緒にスーパーに買い出しに行きます。
たくさんスーパーがありますが、どこも力を入れているところが違って
お肉が良かったり、魚の種類が豊富だったり、欲しいと思っている商品が取り扱って
なかったりと、一つの店で完結しないことも度々あります。
しかし、どこのスーパーをみても同じような構造や陳列を目にします。
これは買い物ルートにマーケティングの視点が徹底的に活用されているためです。
そこには巧妙なトリックが随所に使われ、知らず知らずのうちに我々は誘導されて
多くの物を買ってしまいます。
まずは、なぜ野菜、フルーツのコーナーが最初にあるのか知っていますか?
これは野菜は重いためカートの下に置いたほうがいいこともありますが、
野菜やフルーツは体に良いと思われているからです。
マーケティングの観点からは、健康に良い物を最初に手に取るのが好都合なのです。
この時の心理状態は「健康に良い物を買ったのだから、少しくらい不健康な物を
買っても問題ないだろう」と心の中で納得するそうです。
そのため、その先にあるお菓子コーナーや酒コーナーでは、罪悪感なくカート
に入れてしまいます。この効果は目標達成の代行と呼ばれます。
健康な食品を最初に置くのは、他の罪悪感のある食べ物を買うための免罪符に
するためです。
さらにレジ付近では、客は足早になることをスーパーは熟知しています。
業界用語では、チェックアウト・マグネットと呼ばれます。本来なら足早になる
ことは好ましくありませんが、これを逆手に取ります。
レジ前に陳列されたお菓子を買ってしまったことはありませんか?
これは商品を選ぶ速度が速くなると、衝動を抑えにくくなるからです。
この衝動を抑えられないことは、自我消滅という現象と深く関与していると
言われています。人間は何度も誘惑に耐えると、前頭葉のエネルギーが
枯渇し意思力が尽きてしまうのです。スーパーでは魅力的な商品が多いので、
いくら我慢しても、最後には誘惑に負けて買ってしまいます。
実に巧妙なトリックの多さに驚いた人も多いでしょう。
普段何気なく行っているところでも、人間の行動や心理を研究して作られています。
お金を使わないためには外出しない以外ありません。
今回の知識を持っていれば、スーパーでは大丈夫と思いますよね?
残念ですが、知識を持っていても、さらに深い深層心理には効果なく、私も
たくさんのお菓子を買ってしまいました。
おいしいものは我慢できないものです。食べ過ぎないようにだけ注意しましょう。